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ストリートスナップ 練馬~要町

ぼくが普段ストリートフォトを撮るときは、決まって渋谷か新宿だ。理由は人がたくさんいて撮りやすく、多様な人々の交わりや瞬間の表情が特に興味深いのが渋谷とか新宿などの繁華街である。池袋も良い場所だとは思うけど、個人的に撮りたい場所ではない。理由は池袋より渋谷・新宿のほうが面白いから。もちろん池袋で撮りまくってる人がいるのは知っている。

とはいえほぼ毎日日本を代表する繁華街で何時間もウロウロして被写体を探すのもマンネリとの戦いがあるし、そこに行くことが目的になっている感じがしてしまうこともある。それに撮れない日は全く駄目だから、繁華街でひとりぽつねんと落ち込んでいる姿を晒したくない。

だからたまに今まで行ったことがない街の駅に降りて、そこから遠くにある知っている大きな駅まで歩きつつストリートフォトを撮る、ということをして写真欲を醸成させている。今回はちょっと遅めに家を出てしまったため、スタート地点の練馬に着いたのが14時すぎになり、池袋まで行く予定が要町でフィニッシュした。日が暮れるのが早くなってるしもっと早く家を出ないとね。

練馬駅

知らない街だからといって撮るものが変わるわけではない。気になったものはとりあえず撮るというスタイルでやらないと写真がぜんぜん撮れない性分だ。今回はモノクロ撮って出しの写真を載せます。

でかい脚立にはロマンがある

練馬に降りたものの、練馬はぜんぜん家から近い場所にないから遠回りだし電車賃もちょっとかかる。あと練馬は見た感じぜんぜん都会感がないから、そこはかなり良い。渋谷では油断してるとただ人混みを眺めるだけになってしまう。

電線がごちゃごちゃしてるのは良い

googleマップを見つつ池袋駅まで直進…とはまったく行かず、すぐに小道に入っては撮ってしまうから、数十メートル移動するのにかなり時間がかかる。日が暮れるまでに池袋に着くつもりでいたのに、それが無理だと察するのに時間はかからなかった。

こういう乗り捨てられてる感じの自転車が好き

自分がどこを歩いているかいまいちわからないから、「おそらくこっちのっほうに池袋がある」という勘で歩いてるし、しかも撮りながらだから地名もすぐ忘れてしまう。知らない街を歩くときは地名までちゃんと覚えよう。

とある団地になぜか単1電池が大量に捨てられていた。フラッシュ使用

11月となると本当に暗くなるのが早い。F8、1/250、ISO400で余裕で撮れてたのに、30分くらい経ったら2段くらい明るくしないとまともに写真が撮れなくなる。あまりISO感度を上げたくないのに、仕方なく1250くらいにしなきゃいけない。秋冬に写真を撮りたかったら早朝からやろう!

外飼いの柴犬と仲良くなった

今の時代に外で犬を飼うとはだいぶ隔世の感はあるが、おそらく高齢の方が住んでいるのだろうか。散歩にも連れ行ってもらえてないのか、開けっ放しのドアにおしっこシートを貼り付けられており、そこで用を足しているようだった。体を撫でると毛がごっそり抜けた。ブラッシングもされていないと見た。虫刺されも体に多数あるのか、よく体を体に擦り付けたりしていた。

コインランドリーで本を読んでいるおじいさんの背中

それにしても高齢者が多い。これは日本どこでも珍しい光景ではないが、意識すると少子高齢化をもろに感じてしまい少し不安になる。とはいえ子どもがなにかのきっかけで増えまくっても怖い。物質の供給過剰には慣れ親しんでいるのに、人間が少しでも増えると、ある種の恐怖感を抱く人間の心理は面白い。

室内から漏れた光が幻想的だった

かなり暗くなってきて、カメラの設定的にだいぶキツくなってきたから要町で切り上げることにした。4時間近く歩いていたが、距離はものすごく短かった。ストリートフォトならよくあること。普段行く場所とは異なる場所に行くと、渋谷や新宿で体感できない雰囲気も味わえるし、もっと写真を撮りたくなる。これからも知らない街に行くぞ。

要町にて。だいぶ日が沈んでいた


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