寛平御時きさいの宮の歌合のうた
よみ人しらず
恋しきにわびてたましひまどひなばむなしきからの名にやのこらむ
宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
詠み人知らず
恋しさでつらくて魂がさまよったなら、空しい亡骸だという評判が残るだろうか
人のうわさになることは良いことではありませんが、せめてそれであの人に伝わるのではないかと言う想いがあると思います。
詠み人知らずなのですが、つらくても訪ねて行くわけにもいかないので魂がさまようと詠っていることから、女性の歌のように感じます。
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