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古今集巻第十二 恋歌二 571番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

よみ人しらず

恋しきにわびてたましひまどひなばむなしきからの名にやのこらむ


宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
詠み人知らず
恋しさでつらくて魂がさまよったなら、空しい亡骸だという評判が残るだろうか

人のうわさになることは良いことではありませんが、せめてそれであの人に伝わるのではないかと言う想いがあると思います。
詠み人知らずなのですが、つらくても訪ねて行くわけにもいかないので魂がさまようと詠っていることから、女性の歌のように感じます。

#古今集 , #恋歌二 , #寛平歌合 , #魂 , #むなしき殻

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