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古今集巻第十三 恋歌三 656番

題しらず

こまち

うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人目をよくと見るがわびしさ

題知らず
小野小町
現実ではそういうこともあるだろうけど、夢でさえ人目を避けるように見えるのが残念なことだ

「人目をよく」は、人目をよける、さけるという意味。「人目を守る(もる)」とも言います。
男が噂に名が立つことを嫌うのは仕方がないとはいえ、そればかり気にすることを嬉しくは思っていない。そんなことを気にせずに堂々と逢いに来てほしいのに、夢でもこそこそしている様子がつらいという歌です。

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