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古今集 巻ニ 春歌下 75番

雲林院にて桜の花のちりけるを見てよめる

そうく法師

桜ちる花のところは春ながら雪ぞふりつつ消えがてにする

雲林院で桜の花が散っているのを見て詠んだ歌
承均法師
桜が散るその花のところは春なのに、木の下は雪が降り続けなかなか消えていかない

 「消えがて」は消えにくいという意味。桜の木の上は花が咲いて春の様子なのに、木の下は雪に見立てた花びらが消えないので冬だということでしょう。

 雲林院は大徳寺の南にあったお寺。皇室と関わりが深いようです。元は大きなお寺だったそうですが、今は小さいお堂があるぐらいです。

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