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古今集 巻第六 冬歌 326番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

ふぢはらのおきかぜ

浦ちかく降りくる雪は白波の末の松山こすかとぞ見る

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
藤原興風
入江の奥近くに降ってくる雪は、白波となって末の松山さえ越すのかと思う

 入江に吹き集まる雪の激しさを歌っているようです。相手を思う恋の歌なのかもしれませんが、何とも言えません。末の松山は波が越えることはないと言われる歌枕の山。宮城県多賀城市。波とは津波のことらしく、津波であってもこの山は越えないということで、景勝地としての他、最近は防災の観点でも有名になりました。

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