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古今集 巻ニ 春歌下 102番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

藤原おきかぜ

春霞色のちぐさに見えつるはたなびく山の花のかげかも

寛平の御時に后の宮の歌合せで詠んだ歌
藤原興風
春霞の色がいろいろなふうに見えたのは、霞がたなびく山に咲く花の色だったのかなぁ

 影という言葉は、陰影の影もあるけど、姿かたちやその様子を示す言葉です。御帳とかすだれの色がいろいろと美しく見えるのは、その陰にいる女性の美しさだったのかもしれないと例えているようにも思います。

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