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古今集巻第十四 恋歌四 725番

題しらず

よみ人しらず

おもふよりいかにせよとか秋かぜになびくあさぢの色ことになる

題知らず
詠み人知らず
あなたを思うより他にどうしろと言うのでしょうか、秋風になびく茅の色がどんどん変わるように、あなたの気持ちは他の人に移っているのに

「あさぢ」は浅茅、丈の低い茅(かや)です。秋風が吹いて少しずつ色が黄色く茶色くなっていきます。風が吹くのを横やりが入ることに、色が変わることを男性の心が他に移っていくことの例えとしています。男性の気持ちは常に他の女性に向かうことを女性がたしなめるような歌です。もちろん男性にも言い分はあると思います。

#古今集 , #恋歌四 , #秋風 , #浅茅

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