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古今集巻第十五 恋歌五 763番

題しらず

よみ人しらず

わが袖にまだき時雨のふりぬるは君が心に秋やきぬらむ

題知らず
詠み人知らず
わたしの袖に早くも時雨が降ったのは、あなたの心に秋が来たからなのでしょうか、わたしの袖が涙で濡れるのは、あなたがわたしに飽きたからでしょうか

袖に雨が降って濡れたことは、泣いているたとえです。秋が来たのは飽きが来たことと掛けています。実際に外に出て雨に降られたのではなく、来ない男性を待って、秋の時雨を眺めながら女性が詠んだ歌だと思います。

#古今集 , #恋歌五 , #袖 , #時雨 , #秋

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