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古今集 巻第五 秋歌下 281番

題しらず

よみ人しらず

佐保山のははその紅葉散りぬべみよるさへ見よとてらす月影

題しらず
よみ人しらず
佐保山のははその紅葉はもうすぐ散ってしまうのだろうから、夜でもその紅葉を見よと照っている月の光だ

佐保山は奈良の平城宮の北東の丘。
「ははそ」は「柞」。コナラやクヌギなどの広葉樹。
「べみ」は、推量の助動詞「べし」の語幹と、理由を表す助詞「み」。だろうから。「瀬を早み」、「風をいたみ」などの「み」。

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