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古今集 巻第五 秋歌下 301番

寛平御時、きさいの宮の歌合の歌

ふぢはらのおきかぜ

白波に秋のこのはのうかべるをあまのながせる舟かとぞ見る

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
藤原興風
川瀬の白波に秋の木の葉が浮かんでいるのは、海人が流してしまった舟だろうかと思う

 川の波に揺られて流れていく木の葉と、漁をする人が波に取られてしまった舟とを対比しています。よる術もなく波に漂う寂しさのような事を歌っているものと思います。

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