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古今集巻第十二 恋歌二 584番

題しらず

みつね

ひとりして物を思へば秋のよのいなばのそよといふ人のなき


題知らず
凡河内躬恒
一人で恋の物思いをするので、秋の夜の稲葉が風に吹かれてそよそよとささやくように、そうだよと言ってくれる人はいない

「一人して物を思えば秋の夜の稲葉のそよと言ふ人の無き」です。
「そよ」は葉がすれあって鳴る音の擬音語で、それが「そうそう」みたいな意味の感嘆詞に使われています。「そ」はこそあど言葉、「よ」は呼び掛けです。

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