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古今集 巻一 春歌上 12番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

源まさずみ

谷風にとくるこほりのひまごとにうちいづる波や春のはつ花


寛平御時の后宮の歌合の歌
源当純
春の谷風で解けた氷、その隙間から出て来る波が、春の最初の花でしょうか


寛平の歌合は890年頃の歌合わせの会。宇多天皇の時。
ご主催の后宮(きさいの宮)は宇多天皇の母、班子女王。
作者は源当純。

ひま : 隙間のこと

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