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古今集巻第十五 恋歌五 820番

題しらず

よみ人しらず

しぐれつつもみづるよりもことのはの心の秋にあふぞわびしき

題知らず
詠み人知らず
秋は時雨が降りながら紅葉していく、それよりもあなたの言の葉に現れる心の飽きを見るのが悲しい

「時雨つつ紅葉づるよりも、言の葉の心の秋に逢ふぞ侘びしき」

「紅葉づ(もみづ)」は、「紅葉する」という動詞です。
「秋」は「飽き」に掛かります。
時雨が降って木の葉が赤や黄色に染まって秋が深まっている物悲しさよりも、あなたの言葉に現れる心の飽きに逢うのが悲しい、という女性の歌です。

#古今集 , #恋歌五 , #秋 , #時雨 , #紅葉づ

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