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古今集巻第十四 恋歌四 685番

題しらず

ふかやぶ

心をぞわりなきものと思ひぬる見るものからやこひしかるべき

題知らず
清原深養父
心とは道理に合わないものだと思ってしまう、このように逢っているのにまださらに恋しいのはどういうことだろうか

「わりなし」は「理(ことわり)なし」、道理に合わないこと、「ものから」は逆接の接続助詞で「〜なのに、〜ものの」の意味。
こうして逢えているのに重ねてまだ恋しく思うとは、わたしの心がおかしいのかもしれないね、と女性に向けて詠っています。
すこし理屈っぽい歌ですが、こういう面はひ孫の清少納言にも受け継がれているのかもしれません。

#古今集 , #恋歌四 , #清原深養父 , #心 , #わりなきもの

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