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古今集 巻ニ 春歌下 125番

題しらず

よみ人しらず

かはづなくゐでの山吹ちりにけり花のさかりにあはましものを

この歌は、ある人のいはく、橘のきよともが歌なり

題しらず
よみ人しらず
河鹿が鳴く井手の川の山吹は散ってしまった、もっと早くに来て花が盛りの時に会えれば良かったのに
この歌はある人が言うには、橘清友の歌である

 「ゐで」は「井手」で、今の京都南部の綴喜郡井手町。川は井手の玉川のことと思います。井手は橘氏の本拠地。
 また橘清友は、奈良時代後期の人で、敏達天皇の後裔の葛城王(橘諸兄)の孫、橘奈良麻呂の子。

#古今集, #春, #山吹, #橘清友, #河鹿, #井手


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