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古今集 巻ニ 春歌下 108番

仁和の中将の御息所の家に、歌合せむとてしける時によめる

藤原のちかげ

花のちることやわびしき春霞たつたの山のうぐひすの声

仁和の中将の御息所の家で歌合せしようと言う事でした時に詠んだ歌
藤原後蔭
花が散るのがわびしいのだろうか、春霞が立つ竜田の山の鶯の声は、とても名残惜しそうに鳴いている

 仁和の中将の御息所の家は、誰のどこの家なのかわからないそうです。「仁和の中将の御息所」は、女官のあだ名ですから父兄が中将であった人で、御息所なので天皇から愛された女性です。たくさんいるのでしょうね。仁和は西暦で885年から889年で光孝天皇、宇多天皇の時です。
 藤原後蔭(ふじはらのちかげ)は、中納言藤原有穂の子。延喜十九年(919)、従四位下備前権守。

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