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古今集巻第十七 雑歌上 902番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた
在原むねやな
白雪のやへふりしけるかへる山かへるがへるもおいにけるかな

寛平御時后の宮の歌合の歌
在原棟梁
白雪の八重降り敷ける帰る山、返る返るも老いにけるかな

白雪が八重に降り積もる「帰る山」の言葉のように、返す返すも年老いたものだ

上の句は「返る返る」に掛かる序詞で、「返る」が言いたいので、「帰る山」を取り上げています。その「帰る山」は福井県の今庄辺りにある山です。
「かへるがへる」は、「かえすがえす」です。全くもって、のような意味です。
寛平は、宇多天皇の御代で、「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおんとききさいのみやのうたあわせ)」は、宇多天皇の母后班子女王(はんし、なかこ)の邸で開かれた歌合。寛平元年(889)頃に開かれたと言われています。

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