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古今集巻第八 離別歌 393番

山にのぼりてかへりまうできて、人々わかれけるついでによめる

幽仙法師

別れをば山のさくらにまかせてむとめむとめじは花のまにまに

比叡山に登って帰っていく時に、山の僧たちと別れる際に詠んだ歌
幽仙法師
別れのことは山の桜にまかせてしまおう、帰るのを留める留めないは花の心のままに

 単に祭と言えば葵祭と同じで、山と言えば比叡山(延暦寺)です。修行を共にした僧侶同志が寺で語らい合い、都に帰るときは名残惜しく別れ難いので、帰る帰らない、留める留めないは桜の花に決めてもらおう、という歌です。

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