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古今集巻第十一 恋歌一 470番

題しらず

素性法師

おとにのみきくの白露よるはおきてひるは思ひにあへずけぬべし


題しらず
素性法師
噂にだけ聞いた美しい人を思っていると、菊の白露が夜に置いて昼は消えるように、夜は起きて昼は思いに耐えられず消えてしまいそうだ

音に聞くのは、話しで聞いた、噂で聞いたということです。「聞く」「菊」、「起きて」「置きて」、けぬべしは「露が消える」「命が消える」という掛詞です。

#古今集 , #恋歌一 , #菊 , #白露 , #素性法師

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