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古今集巻第十二 恋歌二 594番

題しらず

とものり

あづまぢのさやの中山なかなかになにしか人を思ひそめけむ


題知らず
紀友則
東路の佐夜の中山の峠がなかなか越えにくいというが、なかなかどうしてかあの人を想い始めたことだ

「東路の佐夜の中山」は東海道の静岡にある峠。小夜の中山とも。「さよ」とも読みます。
「東路の佐夜の中山」は「なかなかに」にかかる序詞です。「中山なかなかに」と同じ音を繰り返して洒落ています。

#古今集 , #恋歌二 , #紀友則 , #東路 , #佐夜の中山

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