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古今集 巻第五 秋歌下 273番

仙宮に菊をわけて人のいたれるかたをよめる

素性法師

ぬれてほす山路の菊の露のまにいつかちとせを我はへにけむ

菊合わせで作られている、仙人の住む宮に菊を分けて人が入っていく形の洲浜を見て詠んだ歌
素性法師
菊を分けて山路に入ったために濡れてしまった服を干している露ほどの間に、いつどうしたのか千歳もわたしは過ごしたようだ

 菊の露を飲むと不老長寿になるという故事から仙人のような千歳を、露ほどの間に過ごしたという対比を楽しんでいます。寛平の御時の菊合わせの歌です。

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