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古今集 巻ニ 春歌下 95番

雲林院のみこのもとに、花見に、北山のほとりにまかれりける時によめる

そせい

いざけふは春の山べにまじりなむくれなばなげの花のかげかは

雲林院の皇子のところに行くと、花見に行こうと言うことで北山のあたりにお供をした時に詠んだ歌
素性法師
さぁ今日は春の山辺に分け入ろう、日が暮れたら無くなる花の姿だろうか、そんなこともないだろう

 雲林院の皇子は仁明天皇の皇子の常康親王。北山は京都の衣笠山あたり。今なら金閣寺のあるあたり。
 「山辺にまじる」(山辺に交わる)は、山辺に入ること。「なげの花」は、なげ(無し+げ)、花が無さげな様子のこと。

#古今集, #春, #素性法師, #雲林院, #北山

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