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古今集巻第十 物名 468番

はをはじめ、るをはてにて、ながめをかけて、時のうたよめ、と人のいひければよみける

僧正聖宝

花のなか目にあくやとて分けゆけば心ぞともにちりぬべらなる


「は」を始めに、「る」を終わりとして、「眺め」を掛け合わせて、時候の歌を詠め、と人が言ったので詠んだ歌
僧正聖宝
花が咲く中を見飽きてしまうかと歩いて行ったら、花に吸い込まれるように心も一緒に散ってしまうようだ

春の眺めを詠みこめということで詠んだものです。巻十物名の最後の歌です。

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