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古今集 巻第七 賀歌 360番

内侍のかみ(ないしのかみ)の、右大将藤原朝臣の四十(よそぢ)の賀しける時に、四季の絵かけるうしろの屛風にかきたりけるうた

住の江の松を秋風吹くからにこゑうちそふるおきつ白波

尚侍の藤原満子が、兄の右大将藤原定国の四十の祝賀をした時に、四季の絵を描いた主役の後ろの屏風に書いた歌

凡河内躬恒
住の江の松に秋風が吹きつけるのに加えて、声をうち添える沖の白波だ

住の江は大阪の住吉大社のある海岸です。そこの松に秋風が吹きつけて、ざわざわと音がする、それに添えるように沖では白波が、ざーざーと波音をたてる、そういう寒くなってきた秋の風景が屏風の絵にあるのでしょう。

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