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古今集巻第十四 恋歌四 696番

題しらず

よみ人しらず

つのくにのなにはおもはず山城のとはにあひ見むことをのみこそ

題知らず
詠み人知らず
なにか他のことを思うことなく、永遠に相見ることだけを思っています

「何は思わず」と言うために「摂津の国の難波」、「永遠に(とはに)」というために「山城の鳥羽」を掛詞として使っています。都市のそばの川港である摂津の難波(大阪)と山城の鳥羽(京都)で、揃えています。
「永遠に相見る」は、ずっと一緒にいましょうということで、重く考えれば結婚しましょうですし、軽くとらえると今夜行きます、ぐらいでしょう。

#古今集 , #恋歌四 , #摂津 , #難波 , #山城 , #鳥羽 , #永遠

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