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古今集巻第十八 雑歌下 959番

題しらず
よみ人しらず
木にもあらず草にもあらぬ竹のよのはしにわが身はなりぬべらなり
ある人のいはく、高津のみこの歌なり

木にもあらず草にもあらぬ竹のよの端に我が身はなりぬべらなり
ある人の曰く、高津内親王の歌なり

木でもなく草でもなく竹の「よ」の中でも中途半端な物に我が身はなってしまったようだ
ある人が言うには、この歌は高津内親王の歌である

「よ」は、竹の節と節の間のこと。世との掛詞。
上の句は、「端(はし)」に掛かる序詞。
「端」は、世の中の端、中途半端な我が身の意。
高津内親王(たかつのみこ)は、桓武天皇の娘で、嵯峨天皇の妃でしたが、何らかの政治的な理由で、妃を廃されます。

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