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古今集巻第十五 恋歌五 802番

寛平御時、御屛風に歌かかせ給ひける時、よみてかきける

そせい法師

忘草なにをかたねと思ひしはつれなき人の心なりけり

宇多天皇の寛平の御時に、御屛風に歌をお書かせになった時、詠んで書いた歌
素性法師
忘れ草は何を種とするのかと思ったが、それはつれない人の心なのだろう

「忘れ草何をか種と思ひしは連れ無き人の心なりけり」
忘れ草は何を種にするのか、というのは、何から生えて、何を栄養にして育つのか、ということです。
あの人が自分につれなくするのは、あの人の心に忘れ草が生えていて、わたしのことを忘れてしまうからでしょう、という女性の気持ちを詠んだ歌です。

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