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古今集 巻四 秋歌上 212番

寛平御時きさいの宮の歌合の歌

藤原菅根朝臣

秋風にこゑをほにあげてくる舟はあまのとわたる雁にぞありける

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
藤原菅根朝臣
秋風が吹く中を、櫓を漕ぐ音をきいきいとあげてやって来る舟のように、鳴き声を高くあげて天の門を列をなして雁が渡ってくる

 雁が列を組んで鳴きながら渡ってくる様子を、船を操る人の声や舟をこぐ音が、船の帆のように高く上がっているようだと例えています。

#古今集 , #秋 , #雁 , #藤原菅根

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