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古今集巻第十五 恋歌五 794番

題しらず

みつね

吉野川よしや人こそつらからめはやくいひてしことは忘れじ

題知らず
凡河内躬恒
吉野川よ、たとえあの人がつれなくても、以前に言ってくれた言葉は忘れない

「吉野川、縦しや人こそ辛からめ早く言ひてし言は忘れじ」
「吉野川」は、「よしや」に掛かる枕詞で、「早く」の縁語。ここでは、直接的な意味はありません。
「よしや(縦しや)」は、「たとえ(〜でも)」の意味。「よし」といったんは認めることです。
「つらし(辛し)」は、薄情だ、思いやりがない、の意味。
「早く言ひてし」の「早し」は、時間的に早いこと、つまり「今よりも前」のこと。

#古今集 , #恋歌五 , #凡河内躬恒 , #吉野川

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ちのみゆき
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