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古今集巻第十二 恋歌二 557番

返し

こまち

おろかなる涙ぞ袖に玉はなす我はせきあへずたぎつ瀬なれば


返歌
小野小町
たいしたことはない、涙が袖で玉になるぐらいは。わたしはせき止められずたぎる瀬のようなのです

法華経の五百弟子受記品から「 甚為痴也(はなはだこれおろかなり)」を使って、あなたのは別にたいしたこともないね、と返しています。小町のたぎる瀬のような涙は、安倍清行への恋というよりも、あなたの思いはその程度なのか、わたしの日常はもっと激しく悲しいのに、というお断りです。

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