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古今集巻第十一 恋歌一 481番

題しらず

凡河内みつね

はつかりのはつかにこゑをききしより中ぞらにのみ物を思ふかな


題しらず
凡河内躬恒
初雁のかすかな声を聞いた秋のあの時から、うわの空であの人だけを思うものだ

「はつかに」は「かすかに」、「中空」は「うわの空」、「物を思う」は、主に恋しい相手を思うことです。雁は秋に北国からやって来ますから、初雁の声を聞いたら、あぁ秋になったのかという思いとともに、あの女性のことが気になって仕方ないのでしょう。

#古今集 , #恋歌一 , #初雁 , #凡河内躬恒

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