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古今集巻第十四 恋歌四 686番

題しらず

凡河内躬恒

かれはてむ後をばしらで夏草の深くも人のおもほゆるかな

題知らず
凡河内躬恒
枯れ果ててしまった後のことも知らないで深く茂る夏草のように、離れてしまった後のことも考えずにいつの間にか深くあの人のことを思ってしまった

かれはてむの「かる」は「枯る」「離る(かる)」の掛詞。「夏草の」は深くに掛かる枕詞。「おもほゆ」は自然とそのように思うことです。
人の思ほゆるの「の」は格助詞ですが、連用修飾語的な用法で意味は「〜を」です。

#古今集 , #恋歌四 , #凡河内躬恒 , #夏草

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