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古今集巻第十二 恋歌二 614番

題しらず

みつね

たのめつつあはで年ふるいつはりにこりぬ心を人はしらなむ

題知らず
凡河内躬恒
あてにさせながらも逢わないで年月が過ぎるという偽りにも懲りない、そういうわたしの心をあの人に知ってほしい

「頼めつつ逢はで年経る偽りに懲りぬ心を人は知らなむ」
嘘だとわかっているのに期待してしまう、せめてこの気持ちだけでも分かってほしい、という未練のある歌です。
「頼めつつ」は、あてにさせるという意味の「頼む」の下二段活用の連用形「頼め」+継続の接続助詞「つつ」です。「頼む」は四段活用なら、あてにするという意味。

#古今集 , #恋歌二 , #凡河内躬恒 , #いつはり

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