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古今集 巻第五 秋歌下 303番

志賀の山ごえにてよめる

はるみちのつらき

山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり

志賀の山越えで詠んだ歌
春道列樹
山の中の川に風が作り掛けた流れを止める柵は、流れることができない紅葉であった

 山中の小川に柵(しがらみ)があるようだと思って見てみると、紅葉が風で吹き寄せられて淀んでいるようだという美しい光景を詠んでいます。
 志賀の山越えは、都から志賀へ越えていく道。銀閣寺の北あたり、北白川から山に入ります。
 この歌は百人一首にも取られている歌です。

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