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某バンドの歌のような夏の雨の話

7月も、あっという間に折り返し。
半分冗談のように、ハタチまでの人生と、その後の人生との体感が同じ長さ、というどこかで見た話をすることが多くなったのだけれど、冗談抜きで、年々加速していくそのスピードの中で、何をしていくかってすごい大事な気がしている。そういった意味では、去年の夏からの1年は、比較的やりたいこともやれてるし、会いたかった人にたくさん会えた。

ずっと撮りたかった方との2回目の撮影、その日を迎えるまでの数日間、仕事中も何度も天気予報とにらめっこ。占いのように、いい予報だけを信じて予報サイトを横断する。そんなことを繰り返していても何も変わらないとわかっていても落ち着かないのは、自然光が写真に与える影響の大きさを初心者なりに感じていたことと、雨中の撮影をしたことがない、という不安からである。
そんな俺の気持ちを嘲笑うかのように、一度良くなった予報は前日に見事に覆り、撮影当日は朝から雨。梅雨なんだし、しょうがない。自分に言い聞かせる。そもそも、誰も天気を操ることはできないのだ。

待たせたわけではありません(汗)

と、これでもかと凹んでいたのはそこまでで。

雨が作る雰囲気。

撮影が始まってからは、雨のことなどほとんど気にならなかった。
雨も、写真を構成する要素になっていくのだと感じる。

ギリギリ傘なしで撮れるところも。

初めての場所、初めて扱うレンズ、夏の雨、灰色の空、真っ暗な軒下。
被写体さんが、どんな状況でも自分のものにしているようで。数枚撮っただけで、「あ、これ今日大丈夫だわ」と思わせる存在感と安心感をくれた。

初めてのカフェ撮影。

そして、心強い言葉や嬉しい言葉をもらってまた救われてしまった。
悔しいぐらい憧れの方。さすがです。またカメラマンとしてひとつ成長できました。ありがとうございました。

夏はまだこれからだけど、今年は近年にない充実した日々になっています。暑さに負けないように。皆様もご自愛ください。

全ての写真 
model さいとうはるかさん
Camera ANIKI

※被写体さんより公開前に許可を得ています。





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