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街路、ライトの灯りだけ

タイトルは、三パシのこちらの曲から。好きな曲。
三パシのこと最近追えてない。渋谷(幻の会場)でお見送りのとき思わずかわいい!!って言っちゃったの、今思い出すとかなりやらかしてるわ。


それはさておき、今日の記事は、

この神楽坂での撮影の、前後の話です。

その日は、せっかく東京へ行くからと、1日に3本も撮影の予定を入れていました。神楽坂の撮影が2本目で、1本目と3本目は、育実さんにお願いしていました。

1本目はとてもキレイで素敵なスタジオで。

以前の自分だったら、決して長くない撮影時間のことばかり気にして焦ってばかりだったと思いますが、あの上野の撮影から1年半、自分ではわからないところでカメラマンとして少しは成長していたみたいです。

物理的な意味合いだけでなく、きちんと被写体さんと向き合うことができたような気がしました。自分の中で、育実さんはとても大きな存在だから、落ち着いていないと、それはできなかったと思います。


終了後、神楽坂へ行き、またスタジオ付近に戻ってきて3本目の撮影。

ですが、初めてのことだったので、体力と集中力が切れていたのでしょう。夜撮だというのに、ストロボが点かない。原因はマウントがハマっていなかったという凡ミスに気付いたのは、撮影が終わってから。

そんなわけで、自分と被写体さんは、光を求めて知らない町を彷徨うように歩くことに。

後になって地図を見てみても、何処をどんなルートで歩いたのかよくわからなくて。残っているのは、最後までストロボがつかない状態で撮った夜の写真と、焦りから一回真っ白になった後の、おぼろげで少し歪な記憶だけ。

それって衣装と街の組み合わせのせい?それとも、制服姿のモデルさんと街を歩いてるときに湧いてくる意味のない罪悪感のせい?

って思ったんですが、それだけでもなさそうで。良し悪しを示す意味ではなく、なんだか今までの撮影と次元の違う経験だったと思います。

ストロボが点かないこと、決して悪いことじゃなかったです。

自分のボキャブラリ、語彙力がない故、遠征したときの感想は楽しかった、とか、エモい(便利すぎるけど説明できない言葉)とか、そんなとこに落ち着いてしまうわけですが、育実さんとの撮影はそれに収まらず、上手く言葉にできないけど、自分にとってすごく尊い経験になりました。上野での撮影の時もそう。その日、その時間は、一度しかないんだということを、改めて感じされてくれる存在だなぁと感じました。きっと、何度回数を重ねても緊張しちゃうんだろうけど、また撮る機会がありますように。

model  育美さん
camera ANIKI
location   pasha de canda 、神田駅周辺




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