病的なまでに二次元の美少女を愛してしまった。
おれはこの先に進む為に二次元の美少女を殺さなくてはならない。
昔のおれなら容易に殺せた、何の疑問も持たずに。「その先が見たい」という知的好奇心が何よりも優先されていた時期のおれだったら。
でも今のおれには無理だ。二次元の美少女が実在しない虚構の生物だと分かっていても、どうしても殺せない。
何の思い入れも無い虚構の生物なら殺せるだろう、確かに彼女とは初対面。いや、過去におれが数回殺している。しかし、彼女はおれの事なんて覚えていない所か、また何も無かったかのように優しく微笑みかけてくれている。そんな彼女を殺す理由が何処にあるんだ。
おれは「イルカの夢でさようなら」のトップページで30分悩んだ末、パソコンの電源を切った。
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