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岩波少年文庫を全部読む。(50)一歩一歩綿密に、すごく遠いところに読者を連れていく エレイン・ローブル・カニグズバーグ『クローディアの秘密』

読むのが気が重かった

E・L・カニグズバーグ『クローディアの秘密』(1967。松永ふみ子訳、岩波少年文庫)について、いろいろと評判をずっと聞いてました。

しかし読むのが気が重かったんです。

というのも僕は、あの米国のいわゆるヤングアダルトと呼ばれる分野があまり得意ではないのです。いろんな意味でつらい。読んでいてつらいことがあるからなんです。

しかし、そうは言っても「岩波少年文庫を全部読む。」という連載を始めた以上、これを避けて通るわけにいきません。

で、読んでみてたいへん感服しました。

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