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チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
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#人生

マインドセット 篇

 孔子はこう言った、ということを弟子たちは論語にまとめた。 「子曰く(し、いわく)、、、」 の後に続くのは、すべて孔子の言葉である。「曰く(いわく)」は、動詞「言う」が体言化してできたものである。  だが、儒学がノモス(規範)化し、形骸化していく中で「いわくつき」という言葉が生まれた。「曰く」がなければ分からないこと、つまり、「実は、、、」と内情を打ち明けられない限り、外から見ていても実態が把握できない時に使用される。 「なんで、そんな大事なことを仰っていただけなかっ

コペルニクス的転回のススメ 篇

 ぼくが学生時代を過ごしていた25年前と比べて、と書くと、嗚呼、オレも歳くったもんだなぁと、それはソレで感慨深くなって黄昏れてくるわけですけれども、社会においては、まだまだヒヨッ子なのであります。  いや、ホントに、そんなもんですよ、皆さん。オジさんだとか言っちゃ駄目ですよ。まだピッチピチのプリップリです。  きっと、50歳になっても、そういう感覚というのは、特に前を向いて生きている人の中には残り続けていて、我が敬愛する松下 幸之助翁なんかも、「青春とは心の若さである」な

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人生を深く生きるための『六中観』 -前篇

 コロナも本格的に明けて、忙しい、いや、忙しすぎる。多忙も極みまできている感があるのだけれども、こんなときこそ、「忙中閑あり」の精神をもって、いろんなことに手を出したい。忙しいことを、言い訳にしてはならないのである。  今日は、どこかで聞いたことがあるフレーズ『六中観』(りくちゅうかん)について綴っていきたいと思う。六中観とは という六つの物の見方を指す。これらは、昭和天皇の家庭教師にして、終戦の詔の起草者。平成という元号の名付け親。昭和の黒幕。歴代総理の師。儒学者であり