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チノアソビ大全

Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創…
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2023年6月の記事一覧

自称・レコ大を生んだ女:幼少期の記憶篇

チノアソビをはじめてから、林田鈴木後藤の3人で、定期的に集まって収録するようになった(当たり前の文章だが)。 後藤と林田社長の関係でいえば、恐らく後藤が20代後半、林田社長が三十路になったか、くらいの頃にTAOで出逢った話はPodcastの中でもさせてもらったと思うが、シンガーのSalyuさんの取材でお世話になったのだった。 当時は「容易に見渡せる」問題にかかるソファとカウンターの配置だった。 そこからは、本当に数年に一度くらい逢うか逢わないかだった気がするのだが、とはいえ

日和るな、大人よ。

することはあるのだが、本日公開のエピソードがまだ到着しないので、朝から悶々としていた記事について書いてみる。 SNSや動画などのツールが増えたことで、広報の人材需要が高まっているという日経の記事。 別に需要が高まっていることにどうこう言うつもりはないが、そもそも広報業務というのは、SNSをこねくりまわすことではない。 経営計画に基づき、採用戦略、営業戦略、マーケなどと連携しながら、企業とステークホルダーとの接続を立体的に考えるのが、PR業務や広報業務だ。 (PRと広報の

奇説 今昔物語集 -藤原氏外伝-篇

 四条河原町に着いたのは、夕方の5時を少し回った頃だった。ぼくはいま、阪急電鉄の河原町駅を降りると、両脇に連なる街路を貫いて、高台のある方へと歩を進めている。  一言断っておくと、ここは京都である。  京都へとやって来た目的は、日本の心、いわく、  「和敬清寂」 の心を少しく体得すべきことにある。だが、ぼくには、茶道を初めとした伝統芸能への興味に先立って、体の中心に大きく構えて陣取っている歴史主義という思考がある。ふと、ぼくはこのとき、  「今夜は、清水寺へ行こう」

多夫多妻制度を夢想する:究極の少子化対策篇

先日、上野千鶴子氏と古市憲寿氏の対談について書いてみた。 恋愛に対する考え方として、うえちづ(上野千鶴子)はそもそもが恋多き女として有名なので「恋愛は必要」というポジションは明らか。 対する古市氏は、「正直、人生における恋愛の優先順位はそんなに高くない」という立ち位置。 そして、いまの若者にもこの雰囲気がまん延しているのでは、という結びの対談である。 ここで気持ち悪いなと思ったのが といううえちづの発言。 何が気持ち悪いのかというと、「仕事が好き=自分が好き」という結論

上野千鶴子×古市憲寿「恋とは何か?」

以下、去年のBRUTUSの記事なのだが、恋多き女・うえちづと、ロスジェネ世代の社会学者・古市氏のたぶん(この二人ならいつ話しても)ほぼ普遍的であらう対談。 恋とは何か?上野千鶴子×古市憲寿「恋は人間の根源的な欲求なのです」 本件に関しては全面的に古市あぐりー。 以下、あぐりー集とその勝手なコメントをまとめてみた。 古市「恋に費やしている時間や労力は、ホントに少ないというか、人生のなかで優先順位はそんなに高くない」 これはロスジェネ以降の男女に発出している現象なのだが、そ

誰がために「少子化対策」の鐘は鳴る③-可処分所得-篇

 今回は「誰がために「少子化対策」の鐘は鳴る②の続編です(下記参照)。 4. ダブルワーク必須の社会構造

「スナックチノアソビ」とは何か:チノアソビナイト篇

まったくもって本編とは関係ないが、私はよく「ジェネハラ」をしているなと自覚している。 「お薬はジェネリックでいいですか?」というジェネリック・ハラスメント。 ではなく、「ジェネレーション・ハラスメント」。 「●●ちゃん、ヒスブルって知らん…よねぇ?」 なる、同世代にはわかるけど20代の女子にはわからんよねぇ的な会話。 そもそも、ヒスブルは同世代でも覚えていない人は覚えていない。同じカテゴリに、センチバとかもあるなぁ…。 (いまをときめくジェーン・スーが新人時代に関わってい

誰がために「少子化対策」の鐘は鳴る②-可処分所得-篇

1. 少子化対策の二つの課題 岸田総理が「異次元の少子化対策」として力を入れるのは児童手当など子育て支援、つまり社会福祉政策だ。

女に国士は無理なのか:防衛大臣篇

突然だが、後藤にはひとつ野望がある。 明日死んでもいいと思って生きているが、なかなかそう簡単に天寿はやってこない。だったらこれをやりたい、と思うものである。 とはいえ、翌朝目が覚めぬまま、干からびて発見される可能性もゼロではないので、 「Facebookの更新が3日途絶えたら絶命のサイン」 と、親しい知人に、まるで未来予想図みたいなノリで残念な遺言を伝えている。 そしてそうなったときのために、毎日極力タスクの積み残しを防いでから寝るようにしている。 もちろん毎日ゼロリセッ

本当に先駆けていた「新党さきがけ」 篇

 既出のとおり、選挙風が吹き始めて参りましたが、選挙風とは全く関係なく、台風2号と梅雨前線の共同作業によって太平洋沿岸の皆様が甚大な被害を受けられてしまったこと、お見舞い申し上げます。  かくも被害が甚大だと「いま選挙やるのか?」という気もしてきまして、暴風雨が選挙風そのものを吹き飛ばしてしまいそうな感もありますが、その中で、議員の皆さまと意見交換させていただくことも多くなってきました。     前回のチノアソビ本編では、我が敬愛する立憲民主党に捧げるレクイエムを放送したとこ

裏切りの日:是非に及ばず篇

光陰矢の如しとはよく言ったもので、1週間の経ち方が年々早くなっていくのはみな同じなのだろうかと日々思う。 ちなみにこの「光陰矢の如し」、なんと語源は荘子だそう。 死んだ祖母がよく言っていた。 「昔の人の言うことは意味がある。馬鹿にしたらいかん」 と。 そういう意味ではことわざや四字熟語は本当に奥が深い。 と、前置きが整ったところで。 つまりは1週間が早すぎて、ネタを整理する時間がなく、はてどうしたものかというときに役に立つのが「今日は何の日」という視点。 と、ここまでく