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ミステリィ作家の森博嗣先生とL'Arc〜en〜Cielのkenちゃんの関係性の尊さについて

こんにちの!

この記事は、
ミステリィ作家の森博嗣先生と、
L'Arc〜en〜Cielのギタリストkenちゃんの、
繋がりあれやこれやについて、
私が興奮する様を記すものです。

Q. 何それ?(ごもっとも)

A. 作家とギタリスト、一見関係なさそうなこのお二人が、実はある事柄によって繋がるのです。

Q. 何故そこに興奮?

A. それは私が森博嗣ミステリィのオタクであり、
ラルクは小学生の頃から聴いている世界で1番好きなバンドで、
その繋がりの尊さに心が爆発して灰になっても笑ってる人間だからです。

恐らくこんな記事を読んでくださる方々は、
森の民(森博嗣のファン)
ドエル(ラルクのファン)
のどちらかか、まさかの掛け持ちかと思われますが、
私は、陰ながら両者を応援しているというか陰でひとり腹踊りをしている一介のオタクの端材と自負しておりますので、
間違いや至らぬ点はご容赦ください。
(記事の所々に外部リンクがありますが、リンクを踏んでも私には1円も入りませんご心配なく)
よろしくお願いいたします。



推しの名前 in 推しのツイート

何はともあれ、
まずはこのツイートをご覧ください。


推しが推しについて言及しています。



これは大変なことです。(迫真)


一体何が起きたのか?
念のため、そして噛み締めるため、
まずは「誰が誰の話をしているのか」補足しておきます。


ツイート主……ken

泣く子も踊る日本を代表するロックバンド、
L'Arc〜en〜Cielのギタリスト。

メンバー全員が作曲をする、ただでさえ才能の集まりであるラルクの中でも、
最多の作曲数を誇る、THE 塊 of センス。
ライヴのMCではド下ネタを担当するお茶目さん。
名古屋工業大学卒業。建築学を専攻し、市之瀬研究室に所属していた。

ちのメモ:ラルクは箱推し。小学生の時にファンになり、今となってはもはや酸素。好きな曲はライヴでレーザーの照明に目も心もバキバキになりながら聴く「fate」なぜならラルクに初恋した曲なので!!ッカァ〜〜甘酸っぺ!!!出だしのkenちゃんのテテテーテーテテーで時と呼吸が止まるマン。


言及されている人……森博嗣

累計発行部数1700万部を超える、泣く子もFになるベストセラー作家。

代表作「すべてがFになる」をはじめ、ミステリィ小説、エッセイなど、200作以上を執筆。
アニメ化、ドラマ化、映画化、ラジオドラマ化など、メディアミックス作品も多数。
2005年まで、名古屋大学建築学科で助教授として勤務していた。専門は建築材料(コンクリート)。

ちのメモ:THE 読破。いわゆる「森ミス」と呼ばれる、メインシリーズ(現在約70作)は周回している。最推しシリーズは「百年シリーズ」ミチルとロイディのバディが好きすぎる私はこのシリーズを一生推す。スカイ・クロラの映画を観たのをきっかけに森デビューしたので、以来押井守監督に一生頭を上げずに生きている。(腰痛)


そんな私の推しと推し。

そこに唐突に巻き起こった超反応。

「推しが推しの本読んでた」

思わず騒ぎ散らかしました。


落ち着け、何言ってるか分からないぞ。
TLにいきなり興奮の煮凝りを投げつけるでない。


実は、森博嗣先生の著作の中には、
「L'Arc〜en〜Cielのkenちゃん」という記述があるエッセイが存在しているのです。

「kenちゃん」という記述があるエッセイが存在しているのです!!!!!!(2回目)


ではここで一度、そのエッセイ
「DOG & DOLL」について語りましょう。


森博嗣先生のエッセイを紐解く

「DOG & DOLL」は、森先生が音楽をテーマに様々なことを語るエッセイです。

好きな音楽や、ご自身の学生時代の音楽活動、
そして、著作の中での音楽絡みの話など。

私がこのエッセイを読んだのは十数年前のこと。
麗かな空に誘われ少し窓をあけた休日(日曜日)に、
その一文を読み、ぶったまげました。

すぐ近くの知り合いの大学教授の研究室に、L'Arc〜en〜Cielのギタリストのkenちゃんがいましたよ。

出典:森博嗣「DOG & DOLL」


「ン゛ァッ?!?!???!」(CV.ニャンちゅう)

唐突に、推しの名前 on the 推しの著書。
無事ばらばらにちらばる私。雫は紅。(鼻血)

そこ繋がってたんかぁ〜〜〜〜〜〜(神の祝福)

森先生の著書に「kenちゃん」という文字が印字されているのやばい尊いこの形にインクが固着してる此処に在る確かなリアリティやばい地球に生まれてよかった。(息継ぎなし)

これは、森ミステリィに登場するバンドマンのキャラクターについて、対談で話している最中に現れる一文です。


ここで注目したいのが「知り合いの大学教授」

市之瀬先生、その人です。

重要人物……市之瀬敏勝

元名古屋工業大学教授(2020年に定年退職され、現在は名城大学教授でいらっしゃいます)。専門は鉄筋コンクリート。
森先生のご友人であり、kenちゃんの指導教官であったお方。


市之瀬先生は、
ドエル、特に kenちゃんのファンの方の間では、
大学時代の恩師として知られているかと思いますが、
恐らく森の民一般の中では、そこまで広くは知られていないのではないかと思われます。(違ったらごめんなさい)
昔からのコアなファンの方であれば、ご存知かもしれませんね。


実は私、この記事を書くにあたって初めて確認したのですが、
森先生の過去のブログ本「すべてがEになる」にも、市之瀬先生とkenちゃん関連の記述が。

N工大のI瀬先生と久しぶりに会いました。ラルクのケンちゃんの指導教官です。

出典:森博嗣「すべてがEになる」10月21日

ナチュラルにすげーこと言う……。 


森先生と市之瀬先生と、それからkenちゃん。

みんな繋がって、みんないい。
(何度でも噛み締めたい)

ちなみに、kenちゃんが日本建築学会の大会に特別ゲストとしてメッセージを寄せた動画内でも、
市之瀬先生について言及しています。

私の心も、推しと推しがボンドでぐちゃぐちゃ(にはなってないだろ)
これ、どぉすんだろなぁ!!


繋がった

「D&D」で初めて繋がりを認識した当時の私は、
えもいわれぬ興奮を覚えたものの、その気持ちが何なのかはよく分からないでいました。
しかし「推し活」が取り沙汰されて久しい今、
様々な感情を言語化してきた先人の爆発の残骸を拾わせていただいた私は、知るに至りました。
オタクを限界化させる要因として名高い、
これが「関係性」なのだと。(広義)

その時点で、私の知る限りでは、
森先生→kenちゃんという言及はあったものの、
kenちゃん→森先生の言及はまだありませんでした。
しかしそれでも十分に満足した私は、
それ以上深追いすることはなく、
推しの関係性まじ尊し記念樹を心に植え、
枝に憩う鳥とともに春を歌い、祈り、
木漏れ日のもとで詩を詠み、花を愛で、暮らしていました。


その記念樹が太く大きく、立派に育った頃に、
(惜しみなく再掲)

シュポンッ!!!!
記念樹びっくりして根っこごと空にふっ飛んでいきました。
一種のバルスです。


そこからはもう、


うふふふふふふふふふふ……ニコニコ(ごきげん)


そして、

この「森先生のファンの方」
it's me ٩( ᐛ )و!!!!!!!!

実は、前述の私の騒ぎ散らかしツイートが、間を置かずにkenちゃんのファンの方にバレ(言い方)、
「どの作品でしょうか?」と問い合わせのリプをいただいたのです。
興奮していた私は息継ぎなし早口リプで「DOG & DOLL」の情報を送りつけるなどしました。

後日、無事入手され、読まれたそうです。

「きゃは」

ん゛んっ……!!(CV.ニャンちゅう)
っ〜〜〜!!(拳を強く握り締める)
微力ながら提供させていただいた情報のかけらよ力強く羽ばたいてゆけ。
結果、kenちゃん本人にまでフィードバックされたことは、生きる上で大変な励みになりました。
きゃは!!!!!!!!!!


実は森作品に登場している繋がり

ではここからは、森サイド目線でこの関係性について語っていきます。

まず触れたいのが、市之瀬敏勝先生。
名古屋工業大学市之瀬研究室のHPの、先生の紹介ページ、家族情報という欄に、こんな記載が。

我が家の子供3人は,北村健氏共々森博嗣さんのミステリィ小説(冷たい密室と博士たち,詩的私的ジャック)に重要人物として登場してます。

出典 http://ich.web.nitech.ac.jp/members/ryakureki/ryakureki.html

森の民の方であれば、この作品名と「市之瀬」と言えば、ピンとくるかと思います。
森先生の著書「冷たい密室と博士たち」に登場する、市ノ瀬里佳りかという人物。
市之瀬先生の娘さん(双子の姉妹さんだそうです)から名前をとっているようです。

また、「詩的詩的ジャック」には篠崎敏治としはるという大学生が。
この人物も、市之瀬先生の息子さんのお名前を、漢字を変えて使用しているそうですね。

ご家族から名前をもらうほど、市之瀬先生と森先生は近い関係だったんですね。

そしてこの北村健氏=kenちゃんです。
ですがこの記述については、
真偽不明の部分が……。


囁かれる噂

森先生の小説「詩的私的ジャック」には、
結城稔ゆうき みのるという人物が登場します。
これがなんと、kenちゃんをモデルにしているという話があるのです。

ラルクに縁のない森の民の方は、初めて聞いたという方もおられるかと思います。
恐らく、前述の市之瀬先生の言及や、過去にブログに名前が出ていることなどから勘づいたであろう、
ドエル界隈に噂の出どころがあるのではないかと思われます。
なので、そこを通っていない森の民の間では、ほとんど広がっていない話なのです。(の、はず。知らんけど)

そしてどうやら、森先生ご本人からも、その証言は無い様子。(私は見つけられませんでした)

では、どうしてその話がここまで途絶えることなく口伝されているのか?
その理由は、結城稔とkenちゃんのキャラクターの類似性にあると思われます。

結城は大学で建築学を専攻しているものの、
ロックバンドの歌手として既に有名になっており、
音楽活動に勤しむあまりにゴリゴリに8年留年しています。

対してkenちゃんも大学で学んだのは建築学
そして大学4年生の時にラルク加入の誘いを受けます。
悩んだ末に加入を決意し、活動拠点である大阪に移り、この時大学を休学します。
数年後に復学して卒業しますが、籍を置いていた年数は合計で11年。(の、はず、間違ってたらごめんなさい)
ちなみに、詩的私的ジャックが執筆された1995年時点では、kenちゃんはまだ卒業しておらず、在学9年目

結城めっっっちゃkenちゃんじゃん。

また、結城稔の見た目は「金髪ロングで女性的」なことから、ラルクのボーカルhydeさんの超絶美麗ロングヘア時代のイメージも重ねることが出来てしまい、
なんつーラルクハイブリッド……
混ぜるな(オタクが)キケン…………
と唾を飲むドエルもいるとかいないとか……。

ちなみにラルクをよく知らない森の民の方は、
「hyde ロングヘア」の画像検索結果をご参照ください。とても綺麗な女性です。(男性です)


しかし、実はここでちょっと残念なお話が……。

このことについて、決定づける森先生の証言はないものかと色々と探してみたのですが、
その逆、
どうやらモデルはkenちゃんではないらしい記述が、エッセイにありました。

森の講座にかつて金髪の男子学生がいた。彼はアマチュアバンドのスターだ(近々プロデビューするらしい)。結城稔は、彼のイメージで描いた。

出典:森博嗣「森博嗣のミステリィ工作室」

「モデルはいるのか?」と問い合わせがある、とも書いてあることから、恐らく当時から、
ドエル森の民では「モデルはkenちゃん説」が太い線だったのでしょう。(多分。知らんけど)


また、DOG & DOLLにも、結城稔について、

当時、僕の研究室の教え子で、ロックをやっていて、デビュー寸前だという奴がいてね。(中略)その教え子との会話から持ってきたんです。

出典:森博嗣「DOG & DOLL」

特にDOG & DOLLでは、この記述の直後「同じ時期に」と続く形で、例の「知り合いの大学教授の研究室にkenちゃんがいたよ」の記述があることから、
明確に別々の人物であることが分かります。

う〜〜〜〜ん、直接のモデルではなかったか……

しかし。

読み取れる一次情報はそうだとしても、
市之瀬先生もああおっしゃっているわけだし、
時には火のないところに煙があったっていいじゃないか。(堂々)
それに、公にしていない情報として森先生がこっそり市之瀬先生に何かリークしている可能性を妄想したら、それはそれで……尊くね?(気付き)
何より創作品の解釈は自由だと思うので、個人の使用の範囲内で、
「言うてkenちゃん要素もコッソリ入ってるんちゃうんけぇ〜〜〜♪」
と楽しむ分には、いいかなぁと思います。
私はめげずに楽しく鼻の下を伸ばしていきたいです。
私の妄想をさまたげないで。夢を夢見たくて。


最高に癒される

最初にkenちゃんが森ツイートをしてから、
今もたま〜〜に話題にあがることがあり、

はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

もう本当にね、
推しが(推しを)語ると嬉しくて
明日が無くてもかまわな〜い〜
caress of venus
素直なまま 口づけたら
さぁ お気に召すがままに
テレテーテレテーテレテーテレテレレレ
テレレーテテテャ〜レレテレェレ〜〜
(爆ノリ)

そんな感じで、
私は今日も楽しく生きています。


結納か

では、
この記事を読んでくださった、お集まりのご両家の皆様。
僭越ながら、私からひとこと。


森博嗣作品に興味を持ってくださったドエル様へ。
これを機に森作品をお手にとってみては
いかがですかぁっ!!!!(入魂)
シリーズを読むならとりあえず初手は「すべてがFになる」がおすすめです。
デビュー作であり、25年以上前の作品でありながら、今読んでも面白い。
すべてのシリーズの起点であり、基本、そして終わりの始まり(沼的な意味で)。


勿論、この記事の概念を楽しみたいなら、
「詩的私的ジャック」からでもいいんじゃないでしょうか!
シリーズといいつつ、1作ずつ完結しているので、作品として読むのに支障はありません。

そこはもうご自由に!!妄想もご自由に!!


シリーズものはハードルが高くて手が出ないなぁ〜という方は、単発作品の中でも名作と名高い「喜嶋先生の静かな世界」をおすすめします。
主人公の大学生と、その恩師の先生との交流を描く物語です。
もはやこれは推す推さない以前にただのガチ名作小説なので、普通にただただ、おすすめです。

他にも、個人的に好きなのは、
映画化もされた「スカイ・クロラシリーズ」
エッセイでは「クリームシリーズ」など、
良作が山ほどあります。
メインシリーズは約70作、と聞くと、
「いやいや無理そんな読めん」と思うかもしれませんが、
ラルク全部で何曲あります?それよりは少ないでしょ?(クソデカものさし)
ラルクが一生聴けるのと一緒で、沼ったら読むものに困りません。
いかがですかぁっ!!!!(入魂)


そして、ラルクに興味を持って下さった森の民様へ。
これを機に、ラルクを聴いてみては
いかがですかぁっ!!!!(入魂)

YouTubeの動画でも、サブスクの垂れ流しからでもええんじゃ!(CV.ドエルノブ)
聴いたら分かる!同じバンドなのに作曲者によって全然違う個性があるやつや!!(CV.お祭り男)
ピリ辛・甘い・しょっぱい・パチパチポッピンなんでも無限にいけるんじゃ!!
どーーーーーなっとんじゃ!!!!
(↓5分、7曲のダイジェスト、情緒の振れ幅)

メンバーは意味分からんほどのイケオジの集まりであり、しかも「イケ」の内訳が四方に飛び散りジャンル網羅的なので、ちょっと掘り下げると誰かしらをすぐに推せてしまいます……
そして作る楽曲にもそれぞれ特徴、得意分野があり、四方に飛び散ることでバリエーションになっているのです。
しかしどれも「ラルク」の曲であることが何よりすごい。
今回はkenちゃん記事なのでkenちゃんの作曲で特に好きな曲を特筆しておきましょう。
叙情詩。

この曲の美しさはまじでありえん……
アンニュイであたたかなAメロからの、
甘く胸が詰まるようなサビ……
意味が分からんなんだこれ良すぎ………………
他にも、私が好きなのは、
TIME SLIPはもうヤバ曲だし、風の行方、Wind Of Gold、Voice、真実と幻想と、あとLover BoyとComing Closerも、いや書ききれん!
良さげな夜にthe silver shiningとかa silent letterとか聴きたくなるとか言い出したらもう収拾つかん!
そして勿論、1番好きなfate………………
本当に…………いい………………
いかがですカハッ………ッッ………(限界)

ちなみにドエルさんはお気付きですが、
この記事の記述の中にはところどころ、ラルクの曲が7曲ほど紛れ込んでいます……
森の民、欲しけりゃくれてやる!探せ!
ラルクのごく一部をそこに置いてきた!!
(ウィーアー!)

つーか!!ご両家!!!!
揃いも揃って!!!!
作品数クッッッソ多いな!!!!!

沢山楽しめるね!!ハム太郎!!!!(ヘケ)

ご縁じゃん!!!!
一歩踏み出そ!!!!!!

推し=7

というわけで本当にただただ私の好きがほとばしるだけの約7000字でした。
本当にお疲れ様でした、すみませんね長々とお付き合いいただいて……
みなさん、今7000字読みましたよ、大丈夫ですか?(すっとぼけ)

…………7……?

つまり……?

森の民「孤独な数字じゃん!」
ドエル「虹じゃん!」

なりましたね!今!!!!
実は、「7」は、森の民にとっても、ドエルにとっても、特別な数字なのです。
こんな偶然ありますか?

おで、7、一生推す。

そら記事も7000字になるわ、
好きだから仕方がない。(真理)
きっとご理解していただけると信じています。
オタクの心には7億字相当の推しへの愛があることを私は知っています。

スペシャルサンクス

この記事を書くにあたって、
森の民の有識者の方にソースの捜索などの協力をお願いし、大変助けていただきました。
また、ドエルの方からも、貴重な資料の提供をいただきました。
ありがとうございました!!


いや〜〜
めっっっちゃ楽しかったわ!!!!!
(でしょうね)

それでは!!
虹のかかる森のどこかで、
またお会いしましょう!


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