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サティア•サイババ

1990年代に日本でも非常に話題に上がった、
サイババと言う名前をご存知の方も
多いと思いますが、どのような人物か、
改めて御紹介したいと思います。

サティア•サイババはインドの聖者です。
数々の奇跡を起こした人物として認知
されています。

聖者にして霊能力者(超能力者)です。
代表的能力にはアポーツ(物品取寄)、
バイロケーション(同時に違う地点に
存在する)などが挙げられますが、
握った手の中に出て来るビブーティ
(聖なる灰)や同じく手から出て来る
金粉などが有名です。

サイババとは一般的な名詞です。
サイ・ババ、で「聖なる父」という意味
です。従ってインドには複数のサイババが
存在します。

サティア•サイババは、自分はシルディ・
サイババの生まれ変わりで、神の化身で
あると宣言しました。

サイババは本名をサティア・ナーラーヤナ・ラージュといい、1926年に南インドの
プッタパルティという村に生まれました。

彼は幼少の頃から優れた霊感を持っており、村では「グル(導師)」や「ブラフマグ
ニャーニ(神を知るもの)」と呼ばれて
いました。

信奉者が数百万人にまで膨らむと、
サティアの講話を記した本が何カ国語
にも翻訳され、「サティア・サイババ」
の存在は世界中に知られるようになります。

さて、前述の霊能力(超能力)について
詳しく見ていきましょう。

まずは有名な「ビブーティ」です。

アポーツの一種ともとれますが、
空中から手の中に灰を出すことができる 
のです。彼の手から出たビブーティ
(神聖灰)が不治の病を治したという
話がインド国内に奇跡として知られる
ようになりました。

ビブーティではなく、握った手に
金粉を出すこともできました。
これは本人だけではなく、説法を
聞きに来た聴衆の手にも現れます。

私の母がインドでサイババに会った際、
自分の手にも金粉が出て、それを持ち帰り、
小さなビニールのパウチ袋に大事そうに
入れているのを見せてもらったことが
あります。

次に「アポーツ」です。
世界各地から集まった人の前で、
「手の上にある銅の指輪を金の指輪に
変える」「空中から手にペンダントを
出現させる」などの物質化現象
(物品取寄とも言います)を起こして
みせたそうです。母も実際に見た
そうです。

最後に「バイロケーション」です。
俄には信じがたい話ですが、
同時に二つの場所で説法をしていた
との複数の信者の証言があります。

また、彼の起こした奇跡は
「サティアと話しただけで今まで
変化のなかった病状が回復した」
など、非常に多岐に渡っています。

サティアはただの胡散臭い霊能者とは
一線を画しています。

2000年以降、無料の学校(サティアの
名前を冠する学校が100以上あります)
や病院を設立したり、水道設備を整える
など積極的に社会奉仕活動をしている
からです。

インドの大統領、アブドゥル・カラムや、
インド首相のマンモハン・シンなどが
サティアを表敬訪問しています。

サイババは死後に国葬で見送られて
いますので、インドにおいていかに重要
な人物だったか理解できます。

彼の教えは、「全ての人を愛し、
全ての人に奉仕せよ」というものでした。

「言うは易く行うは難し」茨の道では
あるけれど、非常にシンプルで、万人に
受け入れられやすい教えであるため、
世界中に信奉者を生みました。

記事内容が多岐にわたりますが、雑学的考察ではなく、実体験に基づいた「そんなことってあるの?」という不可思議な話も掲載準備中です……。