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緊急のお知らせ

株式会社ラディウス・ファイブが開発した、mimicという画像生成AIに強く抗議します。

構図や用いるモティーフや装飾などの作画構成上用いられる汎用的要素ではなく、「書き手の絵柄」という極めて属人性に依存し尚且つその作家のアイデンティティに関わる要素を、使用しようとする者が作家本人であるということを認証とることなく利用でき機械学習させることが可能であること、また、課金によりウォーターマークの解除が可能であり作家本人以外の者が作家の絵柄を真似た絵を生成して持ち去ることが可能であることから、セキュリティ面や倫理面で非常に大きな問題があるにもかかわらず、技術的欲求を優先し作家の活動を阻害するこのサービスを許すことはできません。

作家の絵柄や文体、作風というものは、その人が長い時間をかけて様々なものを参考し吸収して試行錯誤して得るものです。その練習の過渡期に他の作品を参考にし修練するのと、作家の作風を読み込ませて学習させ本人が描いていない物を出力できるようにしてしまうのは決して同等な行為ではありません。

作家本人が自分の作品を使用して学習させる用途以外で絶対に利用できない仕組みが確立されて居ない状態である限り、例え生成されるものが顔やバストアップのみ、一文節なり一文のみだとしても、それを利用して自作発言やなりすまし行為をすることは可能で、更にはそれにより作家名義で仕事を受注し利益を得る行為が発生しないとは限りません。このような場合、特に作家が有償依頼を承っていたり同人誌や印刷物の頒布で収益を得ている場合、著作権法 35 条 1 項の但し書きにある「著作権者の利益を不当に害すること」に該当すると判断されかねない行為です。

況してや、開発に協力した作家が居てテストデータを持っているにもかかわらず「当社又は当社が指定する者に対して、AI出力物を本サービスの提供、アップデートその他の機能改善・機能追加、広告資料の作成又は当社若しくは当社の指定する者及びそれらが提供するサービスのプロモーション、マーケティングその他の用途に無償で自由に利用する権利を付与するとともに、著作者人格権を行使しないものとします。」とあり、作家の画風を利用した画像を素材として使用する旨が書かれており、作家にとってメリットどころか損でしかない条件がついています。

そして、開発元の「ビジョン」には「クリエイターと呼ばれる人の仕事のうち50%程度は誰がやっても成果にほとんど差がでない、非クリエイティブな仕事をしていることをご存知でしょうか?たとえば、トリミング、色変え、切り抜き、補完、サイズ調整などです。我々は様々な現場でクリエイターがクリエイティブになれない現場を見てきました。アニメの制作現場、ゲームの制作現場、広告の制作現場、印刷の制作現場、ウェブの制作現場…。」等と記載があり、クリエイターに対する敬意が全く見られません。
このような、技術の追求にのみ邁進し倫理の伴わない活動に賛同することはできません。

一次創作作家にとって自分のキャラクターは我が子のようなものです。
望んでも居ないのに流用され、自分の描いていないキャラクターを濫造されることは耐え難い屈辱です。
そして、苦悩しながら作品で表現したいことのためにキャラクターや物語を紡いでいることへの冒涜です。
そもそもmimicという名称は決して良い言葉で無く、単に真似るのではなく、真似て誂うという意味です。

よって、当サークルでは掲載している発行物の注意書きに新たにAI学習禁止の旨を追記させていただくことにしました。AIに当方の作品を無断アップロードし学習させ出力する行為、及び生成物を使用することを固く禁じます。
あとついでに書くけどNFTもやりませんので。



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