嘘をついて人を騙して稼げ

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おはようございます!

リアル: 8、ファンタジー: 2

作品をつくるとき、このくらいの割合で設定やストーリー考えた方がいいと僕は考えています。つまり、作品内容のうち8割が現実に即した事実がベースになっており、残り2割は「嘘」の設定やストーリーを入れ込むというやり方です。

こうやって話すと必ず以下のような主張をする人が現れます。

「自分もリアル重視で作品作ってます!ユーザーさんに嘘ついちゃダメですもんね!」

これってあたっているようで実は間違っていると思っています。

僕は嘘は全然ついていいと思っています。例え事実と違う虚構を相手に信じ込ませており、真実を知ったら相手がショックを受けるような事柄でも全然構わないと思っています

この理由を深掘ると「ユーザーが魅力的に感じる世界観」の話に行き着きます。

「ユーザーが魅力的に感じる世界観」はざっくり分けると3つあります。

①みんなが憧れるファンタジー
②みんなが共感する現実
③ファンタジーと現実の境界を行き来する曖昧な世界

一つずつ説明していきます。

①みんなが憧れるファンタジー

これは設定ゴリゴリで現実には存在しないんだけど、「こういう存在がいたらめちゃめちゃいいよね!」と思えるような世界を構築することです。

ディズニーランドやUSJみたいなテーマパークはこの世界観を貫いており、現実からは隔離された「夢の国」を形成することによって多くのファンを作り出しています。

表のAV(適正AV)はこの傾向が強いですよね。内容や設定はあくまでファンタジー。現実には存在しない偶像を作り上げつつそこに憧れを持たせてファンを獲得していくやり方です。

②みんなが共感する現実

同人AVはそもそもこっちの方向で始まったのが本流かと思います。いわゆる「作り物感」「人工感」を排し、なるべく等身大の人物による等身大のセッ⚫︎スをお届けするというコンセプトで行われるのが「みんなが共感する現実」タイプのAVです。

これは初期から中期くらいのFC2がこの傾向が強かったように思います。どこにでもいるフツーの女の子を起用し、特にスタイルがいいとかめちゃめちゃ美人とかそういうのではないんだけど、なんだかシコいと感じるような動画が爆発的に人気を誇っていました。

共感を得る仕組みとして見ている方の「思い出」が刺激されるという要素があると僕は思っています。「昔の彼女に似ている」とか「もしかしたら近所のコンビニの店員さんでは?」とか「昨日すれ違った女の子かもしれない」とか、そういった「思い入れのある子」として認識されると、多くの人の感情を喚起して人気が出るのです。

③ファンタジーと現実の境界を行き来する曖昧な世界

これは上記二つの融合パターンです。多くの人にとってはこのやり方がオススメであり、僕自身のやり方がこの部類に属します。

現実の場所や元々の女の子の特性を存分に活かしつつ、大事な部分や細かいところではしっかり嘘をついてお客さんを楽しませるというバランス感覚が大事になってきます。

例えば実際に九州地方に住む女の子を起用し、話してもらうプロフィールも本当のことのみを話してもらう。プレイ自体もいわゆる「演技」は一切指示せずありのままの反応に任せます。

ここまでは②と同じなのですが、要所ではしっかり①を活用します。

例えば大学生しながら夜のお店で働いている子を撮影する場合、あえて夜のお店で働いていることには触れず、「大学生」という部分を前面に出すとか、

実際は契約交わして出演料として金銭のやり取りが発生しているけれど、動画内ではマッチングアプリ経由で出会ってその場のノリで撮影していることにしてお金の匂いは出さないとか、

中出し撮影をする際にピルの服用の確認を事前に行いつつも、本番ではその感じを一切出さずに撮影するとか。

いずれもユーザーが夢を見れるファンタジー要素を残すためのちょっとした演出として機能させています。

夜のお店の話を出さないことによって大衆が盲信する「純潔さ」みたい部分を強めたり、金銭の話を出さないことによって「プライベート感」を演出できるし、妊娠の可能性を抱かせることによって「トラブルへの期待」を喚起させることができます。

それぞれのやり方の注意点

どのやり方も一長一短ありますが、それぞれのやり方を行う上で気をつけるべき点があります。

①の場合: お客さんは夢の世界に浸ることを求めているのでその世界観を崩さないことが大前提です。基本的に素を出してはいけないし当初決めた設定からブレるようなことをしてはいけません。
(設定崩したり横に逸れる場合は一定以上の信頼関係構築が必須)

いわゆる「仮面」を被り続けないといけないので、演じるのが楽しいとか素の状態に近いキャラとかでない限りは活動期間が長くなるにつれて精神にダメージが蓄積していくのでメンタルケアが必須となります。

②の場合: ネットとリアルの人格・属性を一致させるのでリアル生活への影響が懸念されます。服装や声、背景映像などから身バレにつながる可能性が少なからず生じてしまいます。

そもそも本当にリアル人格・生活そのままを作品としてお届けしようとしてもどこかで無理が生じてきます。活動初期はありのままを発信していたはずなのに、ある程度規模が大きくなってファンを抱えてくると「みんなを満足させるようなコンテンツを作らないと」という意識が芽生え、リアルからは離れていってしまいます。

それで上手くいけばいいのですが、失敗すると「最近業者っぽくなってつまんなくなってきたな」と飽きられてしまい、一体何のためにエ〼をやっているのかという状態に陥ってしまいます。

③の場合: バランス感覚を持つことが大事です。ファンタジーに寄り過ぎると嘘っぽくなってしまうし、リアルを多めにしてしまうと刺激が少ないと思われファンが離れていってしまいます。

ちゃんとリアルさを担保しつつ適度に刺激的な要素やハプニング要素を出してお客さんの感情を喚起させ続ける必要があります。

いずれにせよ「当初決めたコンセプトをしっかり守って破綻させない」というのが大事になってくることは共通しています。


これまでの話を冒頭の話と関連づけると、嘘をつくかつかないかというのが大事なのではなくて「お客さんが信じている世界観を守り切る」というのが重要ポイントというのは押さえておきましょう。

ユーザーがその世界観についてきてくれる限りは、そこに嘘がどれくらい混じっているのかというのは正直どうでもいいんです。

問題となるのはユーザーが信じていた世界観を裏切ってしまったときです。それだけは絶対にないようにしましょう。

だからといってじゃあ最初から嘘つかなきゃいいって誠実ぶったところでそうなると今度はあなたに興味すら持ってくれません。

相手を幸せにする嘘なら積極的につけ

相手を不幸にする真実なら全力で隠せ

まったねー。

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