午前2時の着信ほど心拍数を上げるものはない
そんな時間にアパートの住民の生活音や、外の車の音がするわけもなく、部屋はとても静か。
そんななか突如として、ブブッブブッとスマホが暴れだすわけ。しかもヘルスバンドも連動させてるからダブルなわけ。
日中なら気づかないことすらあるバイブ音が、やけに部屋中に響くわけ。
それだけでもうホラーすぎん…?
動くはずない人形が、突然音を立てて動きはじめるのと同じくらい背筋が凍る。
時間帯がズレてるだけでこんな怖いなんて、不思議だよね。
百歩譲って、酔っ払った友だちの気まぐれ電話ならいいのだけど、これが祖母からだったのが、余計よくない。
歳も歳だし「倒れたか何かで、命からがら掛けてきたでは?!」と、さらにパニックに陥る。
ただいずれにせよ、こんな時間に掛けてくる時点で、きっと祖母も何かしら焦っているはず。
ならば、私が落ち着かせねば、と努めて冷静に出てみたところ…
「いま、お母さんから電話があったけど、何かあったんじゃないかね?心配なんじゃけど…」
だと。
…………
………………
まだ少々パニックです。
とりあえず、祖母に命の危険はなさそう。でも、母にはもしかしたら本当に何か起こったのかもしれない。
やっぱり心臓はバクバクしたまんまよ。
でも、母世代あるあるだと思うんですが、よく間違えて当たって電話かけちゃったり、アプリ起動しちゃったりもするんじゃないですか。
……
……でも、こんな時間にそんなことが起こる?
…………
……………そういえば、今日は華金だな…??
………分かった
…99%、酔っ払いの仕業だわ。
よく飲む家系なので祖母も納得するだろうと思い、この仮説を電話口で伝えたものの
「でもなんかあったらいけんし…悪いけど確認してまた折り返して」と。
まあ、そりゃ心配よな。
私も1%の心配が残るし。
もし熟睡してて寝相とかで押し間違えたなら、起こしてしまうの申し訳無いなと思いつつ、母に電話してみたところ。
……プルルルルル、プルルルルル、プルルルルル……
気持ち、長めの呼び出し音…
……プルルルルル、プルルルルル
……まさか1%のほう…?
命からがら祖母にコールだけして、力尽きて倒れたとか…?
出なかったら父にも掛ける…?やりすぎ…?でも背に腹は代えられないよな…
と不安がぶくぶく膨れかけた瞬間、プッと呼び出し音が途切れて「……んもしもしぃ〜〜?」と応答する声が聞こえました。
99%のほうやないかい。
そう、祖母への電話は、酔っ払いによる誤発信。
まじで、やめてくれ…
残り長いとは言い難い祖母の寿命を不用意に縮めるようなこと、娘がするなよ…
でも、もしかしたら同じ血が流れる私の未来の姿なのかもな…と、少々げんなりしながら祖母に折り返しの電話です。
無事だったから大丈夫だと何度も諭したものの、いい歳してこんなことをしでかす母に、やはり祖母は心配する気持ちがゼロにはならなかったっぽい。
そりゃそうだわな。
まあでも、たまたま私が夜ふかししてたのがまだ救いだったな。祖母の電話にパッと出られたから。
最初に言ったけど、こんな時間に鳴る電話、ひとりじゃ怖すぎるもん。だから私もこうやって書いて吐き出してんだもん。
知らないとこで失態を晒されて、母は可哀想ではあるけど………まあ、相応でしょう!
人のふり見て我がふり直せだなぁと肝に銘じながら眠りにつくとします。
至極どうでもいい夜更けの雑記にお付き合い、ありがとうございました。
ぐっすり眠っていい夢見ようね。
おやつみ。
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