ミルクボーイのネタをウチナーンチュにやってもらおう。


ミルクボーイの漫才をウチナーンチュがやったらこうなりそう。

宇地泊くんと喜舎場くんで『ウシチチワラバー』です。どうぞ。


喜「わったーアンマーがよ、好きな沖縄の食べ物があってからさ」

宇「だーるばー?」

喜「やしがその名前を忘れたらしいわけよ」

宇「どぅーの好きな食べ物、忘しとんばー?」

喜「色々聞いてもぬーがらひーがらわからんくてよ」

宇「だったらわんがいったーアンマーの好きな食べ物を一緒に考えてあぎーさ。どんな特徴言ってたか教えてとらしてみ?」

喜「毎年この時期に見かける、葉っぱに包まれたお餅って言ってた」

宇「ムーチーやさに。その特徴はうすまさムーチーやさに。すぐわかるだろ、こんなもん」

喜「わんもムーチーだと思ったんだけどよ、アンマーが言うには、いつでもどんな時でも食べたくなるって言うわけよ」

宇「だったらムーチーあらんよ!ムーチーほどTPOを選ぶ食べ物はないからね。ムーチーを食べる時、絶望するほど手がむちゃむちゃ〜するよ。昔、いちどぅしがムーチーを食べた手でわんのゲームボーイを触り、それが原因で絶交にまで発展した事もある。普段は葉っぱにたっくゎってるけど、時に友情を引き剥がす、ムーチーってそういうもんだから。ムーチーあらんな。もうちょっと詳しく教えてみ?」

喜「ほぼ一年中、冷凍庫に入っているらしい」

宇「ムーチーやさに!昨シーズンの余ったムーチーが冷凍庫の奥でカッチカチになってるからや!ワンの見立てではよ、カッチカチのムーチーがそろそろミステリー小説の凶器として登場するよ。死体の横に落ちていたムーチー。被害者はムーチーを食べようとした所を誰かに襲われた、と思いきや、実は凍らせたムーチーで撲殺されて凶器はその後自然解凍されたというトリックやさに!ワンの目は騙されんよ!それは絶対ムーチーやさ!」

喜「でもわからんばーよ。」

宇「何がわからんばー?」

喜「わんもムーチーって思ったけどよ、アンマーが言うにはバンボッシュのメニューに置いて欲しいって言ってた」

宇「だったらムーチーあらんしが!あんなに腹に溜まるもの食べ放題のメニューに置いたらそれはもう詐欺やし。ただでさえバンボッシュは肉食う前にカレーとナムルでちゅふぁーらなるんだから。そもそもムーチーは店で食べるものあらん。ムーチーは実家で家族団欒の勢いに任せて食べるから喉を通るばーよ。そういうカラクリだから!ムーチーあらんしが。もうちょっとなんか言ってなかった?」

喜「最近は、色んな味が出て節操がないらしい」

宇「ムーチやさに。昔は白と赤しかなったのに、最近は黒糖、紅芋、うっちん、チョコレート、もう節操がない!一番見過ごせないのは味噌ね。味噌は久米島のものだから。それはムーチーやさや。」

喜「わからんばーよ」

宇「なんでわからんばー?」

喜「わんもムーチーって思ったけどよ、アンマーが言うにはパート先の若い子にあげたら喜んで、後からお礼のLINEも届いたって言うわけ」

宇「だったらムーチーあらんよ!若い子はムーチー喜ばんよ。たとえ貰ったその場で喜んでも、帰りのコンビニでチリ箱に捨てる!家着いた時にはムーチーの記憶すら残っていない!葉っぱからは剥がれにくいけど記憶からはすぐに剥がれ落ちる、それがムーチー。だからムーチーあらんな。もうちょっとなんか言ってなかった?」

喜「なんか兄が鬼になった兄妹のちょっとエロい伝説があるらしい」

宇「ムーチーやさに!ムーチー発祥の伝説は、鬼になったお兄ちゃんを倒すために、妹が鉄を入れた餅を鬼に食べさせたあとに着物をまくって股間を見せて、『私の上の口は餅を食う。そして下の口は鬼を食う!』つって崖から突き落として退治したっていうちょいエロ伝説があるばーよ。それはムーチーやさ」

喜「わからんばーよ」

宇「なんでわからんばー?」

喜「アンマーが言うにはインスタ映えするって言うわけよ」

宇「だったらムーチーあらん!あんなビリジアン一色が映えるわけがない。たとえどんなにデコレーションしたとしても月桃の色と香りが全部を飲み込むからや!ウチナーの自然の生命力はちびらさんど〜!ムーチーあらんな。もうちょっとなんか言ってなかった?」

喜「3個食べたらちょっとテンション下がるらしい」

宇「ムーチーやさに!ムーチーは葉っぱを剥がす労力と予想以上のボリュームにより、3個食べたらテンション下がる!わんは2個でも下がる!そもそもムーチーを数える単位が個でいいのかもわからん!ムーチーやさ!ムーチーに決まり!」

喜「わからんわけよ」

宇「わからんくない!いったーアンマーの好きな食べ物はムーチー!」

喜「アンマーが言うにはムーチーあらんって言うわけ」

宇「だったらムーチーあらんやし!いったーアンマーがムーチーあらんって言ったらムーチーあらんしが!」

喜「だっからよ〜」

宇「先言え!わんが長々とちょいエロ伝説語ってる時どう思ってたばー?」

喜「わっさいびーんと思ってた」

宇「じゅんにわからんな!どうなってるばー?」

喜「スーが言ってたのは、ブラウニーあらんかって」

宇「絶対あらんだろ!なーしむさ。」


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