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コロナ禍の中国・北京起業<隔離生活②ホテルでの生活>

前回の投稿で成田出国から中国入国、そしてチェックインまでを書きましたが、今回は隔離中のホテルでの生活をご紹介できたらと思います。

中国は現在隔離がどんどんと厳しくなっていまして、実際にこうして中国で隔離中においても各省によって対応はまちまちではありますが、基本は14日間の集中隔離+7日間の追加隔離、その間にPCRが6回ほどあります。省によっては14日間+14日間の隔離で合計28日間(4週間)の隔離を実施しているところもあります。地域の感染者数の発生状況によって地方政府が定めている隔離期間が違います。


さてホテルでの生活。チェックインして部屋に入るとこんな感じ。

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セミダブルベッドが2つ。広々としていい感じ。今日はこっち、明日はこっちで寝分けができるわけです。お昼寝はこっちとか、本を読むときはこっちなど。僕はどうしてもベッドに入ると寝てしまうので、2つ分けることで寝る用、リラックス用として使い分けをするつもりでした。

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このように生活に必要なものはカゴに入れられています。

カゴの中のものはというと、

ティッシュ
トイレットペーパー
ボディソープ
シャンプー
ボディローション
スリッパ
くし
歯ブラシ(歯磨き粉込み)
シャンプーハット
ゴミ袋(黄色なかなか重々しいやつ)

などが入っていました。

一綺麗に見えたのですが、よく見るとあたりは埃だらけでいわゆる掃除機で掃除をしたりした形跡はありません。テーブルも埃だらけで、浴室はシャワーとトイレが一緒のものですが、使い古しのバスタオルが干してあり、清掃した形跡がありません。

隔離の洗礼と我慢し、すでに23時を回っていたので、簡易的にティッシュで水拭きして回り荷解きをしました。

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こちら日本から今回持ち込んだ食材の数々。
<水のペットボトルと横のお茶の箱、左奥の缶のお茶はホテルが用意したもの>

なんといっても3週間、そして最初の2週間はこのホテルから出られないということで必要以上に持ってきた感じもありますが、余ったら余ったでそれ以降に食べればいいや、なんて当時は考えていました。

部屋の外にある椅子の上にご飯は部屋の前に置かれます。
合図にけたたましく部屋の呼び鈴を鳴らされ、ご飯の到着を知らせてくれます。
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僕の部屋は、朝は大体7時半すぎ、昼は11時45分くらい、夜は17時45分くらいにご飯が到着しました。

ご飯はというとこんな感じ。

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こんな感じのものがひたすら繰り返し出てきます。昨日のあのおかずの食材は今度はこっちのおかずに入っていて、そして基本辛い。美味しそうに見えるものも味付けが薄かったり、あまり美味しいとは思えない味付けだったり。

そして日課の検温は1日2回。これは部屋に防護服姿の係の人が来て、腕から検温します。『ピッ!』と飲食店などでやるやつなので1秒で終わります。

そして到着後7日目、9日目、13日目にそれぞれPCR検査があります。
13日目にはなんと2回PCR検査をそれぞれ違う病院と検査キットで行います。1回は政府の機関が、腕の採血で抗体検査を、そして鼻からPCRを、2回目は別の西安の依頼された病院が、鼻からのPCRを行います。

この西安の病院の検査ではPCR検査代の支払いをその場で求められ、現金かQRコードで支払えるようです。僕はAlipayで支払いを済ませました。80元なり。ここでも現金は必要になるので、最低限の現金、ホテル代+αは必要になるでしょう。

ホテル代のレンジはさまざまな話を総合すると、1泊250元から500元のレンジがあります。これは都市であったりホテルのランクで決まるもので自分では選択はできません。事前に現金、クレジットカード、そしてQRコード決済手段が用意できるのであれば、用意をしたほうがいいでしょう。


◆持ってきた方がいいもの
実際に2週間ないしは3週間隔離になるとしたら、色々と準備はした方がいいものです。ただしなんでも持って行けないのも事実。実際に僕が持って行った方がいいものやあったらよかったもの、実際に役立ったものをピックアップします。


果物ナイフ
ハンガー
洗剤
紙コップやマグカップ
レトルト食品(カップラーメン、味噌汁、カレールーなど)
お菓子
言語に不安だったりする方はSIMカード(アマゾンで中国でも使える)
VPN
NETFLIXのダウンロードを事前にしておく

食事に果物がそのままよく出ます。中国では果物が安く、日常的によく食べるので、ナイフはあったほうがいいと思います。食事が口に合わなくても果物は食べれたりします。これが美味しくて口休めや気分転換になりました。

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小ぶりだけどりんごが丸ごと出たりします。

ハンガーはホテルのものがいくつかありますが、明らかに足りなくなります。スーツケースにずっとしまっておくとシワシワになりますし、洗濯も自分の部屋でして乾かさないといけません。針金ハンガーなどを数本持っていくといいと思います。

洗剤ですが、小分けになっているタイプを日本で買っていくといいと思います。基本的にはランドリーサービスはありませんし、ボディソープではなかなか綺麗になりません。だんだんと黄色くなっていくような気がするTシャツを着続けることになります。僕は持って行かなかったので後悔しました。

紙コップやマグカップがあればケトルでお湯を沸かしてコーヒーなどを飲むことができます。僕は忘れてしまったので、お弁当で出たスープのカップを洗って代用していました。

レトルト食品とカップ麺、お菓子などは必需品です。僕は中国の食事は結構慣れているので大丈夫だと思ったのですが、西安の麻辣の辛い味付けの食事が3食でるのと味もあまり美味しいとは言えず、5日目以降はお腹の調子が悪くなりました。カップラーメンやインスタント味噌汁などは、お口の気分転換になりますし、レトルトカレーは湯煎して、ご飯の上にかけて食べることもできます。

そしてSIMカード。僕はアマゾンで香港・中国で使えるSIMカードを事前に買っておきました。ホテルのWifiだと不安定で、ZOOMや騰訊会議などが繋がらないこともあったので、重要なミーティングはテザリングをして対応していました。
Wifi環境も意外と整っていないのが中国です。

そして合わせて契約しておきたいのがVPN。GmailもLINEもINSTAGRAMも中国では見れません。VPNを繋いで、メールやLINEチェックをする必要があります。
また時間はたくさんあるのでYoutubeなどを見たくなった際にも必要になります。

そして最後に、NETFLIXをたくさんDLしておくことです。僕は現地でVPNを繋いでDLすればいいやと思ったので、気になるドラマを1話ずつDLして行ったのですが、ホテルで1番速度が速くつながりやすいのは、マレーシアのVPN。そうするとリージョンが日本からマレーシアになるので、日本で配信されているドラマが見れない!(表示されなくなります)。日本に繋ごうとするとすぐに切断されたり、速度が遅くDLができないなんてことが。結局ほとんどのドラマを見ることなくホテル隔離を過ごすことになりました。

2週間は思いのほか長いです。最初の3日目〜5日目くらいが一番辛く、長く果てしなく感じます。

僕は毎日、部屋の中をアップルウォッチで測って3キロ走っていました。そしてほんとに辛くなったら窓から叫んでいました。高速道路が近く、幸い周りには聞こえていないはず、、、

これから隔離される方、少しでも参考になればと思います。


最後に、隔離中に食べためちゃくちゃ美味しかった一平ちゃんの写真を。

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それでは再见!


日本と中国をエンタメで繋ぐのが目標です。青島ビールを毎週末飲んでいます。サポートいただいた場合は、美味しい青島ビールの購入費用にさせていただきます。