中国の白酒は中華系マイナー飲料で割って飲むと美味い説
中国在住のリーマンが最初にぶつかる壁が接待で注ぎ交わされる白酒である。中国語の「干杯」は日本語の「乾杯」とは違って全部飲み干すという意味ですよと言われながらイッキをし続け、気づけばトイレで嘔吐する生まれたての仔馬のようになって歩くこともままならなくなったという経験は誰もが持っていると思う。
中国での一種の通過儀礼のようなもので、これを何回かやると白酒のイッキはなるべく飲まないように気をつけるようになり、辛い思い出と共に白酒独特の匂いと焼けるような喉越しが脳裏に刻みつけられてしまい白酒嫌いになる人も少なくない。
そこでよく言われるのが、白酒は臭いし、何で割っても不味い、である。
そもそも白酒は基本的に割らないでショットグラスのような杯で呑むので、中国の人は普通割らないと思うのだが、「何で割っても不味い」という部分には疑問を感じている。
一体何で割ったというのか。
絶対コーラやトニックウォーターなんかで割って飲むことを想定していると思う。
白酒+コーラ、白酒+トニックウォーター、そんな割り方で美味しいはずがない。
白酒にそんな西洋かぶれした飲料を入れても、寿司にケチャップをかけて食っているようなもので、合うはずがない。
白酒に合う割物は西洋かぶれしていないド中華な割物に決まっている。
そういうわけで検証します。
検証①
白酒+格瓦斯
基本的に白酒の風味を殺さないように白酒はダブルフィンガーくらいの量を使用した。白酒は石龍鎮で計り売りされている米ベースの白酒で、名前はよく分からないものを使用しています。
マドラーは韓国の金属製の箸を使用している。
食べ物の中に毒が混入していると変色するとかしないとか。
白酒+格瓦斯は飲む綿飴という感じで白酒の臭さも無くなって結構合う。
飲む綿飴って、つまり砂糖水ですよね、という意見は割愛したい。
検証②
白酒+山楂树下
山楂树下は、頬に指を当てるという昭和以来なかなか見ることのなかったポージングの女性が採用されている。
こちらも砂糖が結構多く、白酒の臭さも無くなって結構合う。
山楂入り砂糖水という感じだ。
個性の強い白酒と山楂树下が互いにぶつかり合って無個性になった結果、結構飲みやすい。
検証③
白酒+桂花酸梅汤饮料
これは中国のカシスウーロン的なポジションを期待して買ったが、結果的には焼け焦げたタイヤみたいな味がした。
昔、浅草のバーでマニアックなスコッチを飲みたいとバーテンダーに言ったら焼け焦げたタイヤの味がするスコッチをロックで出されたことがあったが、それと同じような味がした。
マニアックなスコッチだと思って飲むと悪くないと思う。
以上3種を検証した。
結論
白酒は割らずに飲むのが一番美味い。
おわり
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