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君はストレイライトの勝利を見たか─『The Straylight』感想



わたしは負けない



ふゆたちは誰にも負けない



あたしたちが……



ストレイライト─!



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⚠️CAUTION!!!⚠️

以下の文章ではシナリオ『The Straylight』、sSSR『いるじゃん!』和泉愛依のコミュについて取り扱います。是非それらをご一読の上お付き合いください。上記の台詞・画像から「Wandering Dream Chaser」のイントロが脳内再生される状態が推奨です。Are you ready?



…というわけで全国300億人のプロデューサーのみなさんこんにちは。ぱーるです。挨拶もよしなに、今回は1/31実装のストレイライトのイベントシナリオ『The Straylight』について振り返りながら感想を綴っていこうという企画です。順番に見ていきます。

オープニング ON YOUR MARK

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オープニングの引き。また負けてしまうのか…?

ゴールデンの音楽番組に出るよって話。WINGコミュでの描写と対比して「今」を描く演出、オープニングからアツいです。最終決戦直前感。冬優子はいつぞやのカメラマンの記事にて。『今もっとも注目するアイドル』『黛 冬優子(ストレイライト)』を見た瞬間冬優子と一緒に笑っちゃいました。あさひは出会った時と同じCM。あの時は面白そうで真似をしたダンスも、今はこんなのだっけって思うくらい成長したってことですかね。愛依は妹と昔の記事を読むシーン。普段の愛依とステージの愛依では全然違うということを確認・強調してました。今にして思えばここで今後のテーマを提示していたんですね。

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あとから効いてくるボディブローはシャニマスの得意技

で、前とは違うんだから感を出しておきながら最後の引き。波乱を予感させるいいオープニングでしたね。

第1話 ELSE IF

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開戦の合図。GONG鳴らせ!!

いよいよ番組本番ですがここで登場するのはミュージカル出身の実力派アーティスト。ストレイライトの3人はそのパフォーマンスに圧倒されてしまいます。一人ずつ見ていくと

冬優子:実力不足を感じ、レッスン増量を提案します。ネットやシャニPの反応からすると決して悪くはない、むしろ十分に魅せたんだと思いますが、冬優子は負けたと言います。ここで「実力のストレイライト」が冬優子の目指すユニット像であることが伺えます。

あさひ:彼らのパフォーマンスに興味を持ち、ミュージカルに挑戦すると言い出します。唐突すぎる。通常運転かもしれない

愛依:少し毛色が違って、最近余裕を持ってステージに臨めていることに気付きます。冬優子にそう言うとこう返ってきます。

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それがゴールだったはず…だけど…

ここの3人の心境はオープニングでの描写と鏡映しになってます。
冬優子:(カメラマンに)勝った⇔(パフォーマンスで)負けた
あさひ:昔やってみたダンス⇔今やってみたいミュージカル
愛依:最強の和泉愛依に変身⇔ホントの和泉愛依を出す
さらに言えばこれらこそがこのシナリオ、及び【Housekeeping!】芹沢あさひのコミュで描かれた彼女たちの直面したテーマです。つまりここで物語の方向性が示されたって感じです。

第2話 TYPE ERROR

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復活のさなぴー。「ホントの愛依」というテーマの重要?キャラ

前段で提示された課題に立ち向かう3人という話。ビジネス書を読んだりシャニPと面談する冬優子。シャニPへの信頼を感じる描写エグいな。ミュージカルに夢中あさひ。ああいう目の時は止められないもの。そして「ホントの愛依」カミングアウトについて冬優子に相談する愛依。愛依→冬優子の信頼関係も、いいね…。

ここでネックになるのは打ち合わせで再確認した「クールでミステリアスなイメージ」の需要。これを欠いてしまえば冬優子とあさひに迷惑をかけてしまうとカミングアウトに前向きになれません。しかしながら冬優子は計画的にやるならいいんじゃないと背中を押します。が…

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あぁ…!フラグ、フラグ!

第3話 VERY FUNNY

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結構似てるしかなり可愛いあさひのものまねシーンはこちら

ものまね番組に「ご本人登場」で出演することになったストレイライト。正直あさひのものまねシーンだけで星をめざしてどこまでも行けそうなんですが、なんとストレイライトのものまねで出演するのはなんとあのミュージカル軍団!ここで再戦の構図…!激アツ!面白くなってきましたね。

ちなみにこの話の冒頭のシーンが【Housekeeping!】芹沢あさひのプロローグになってます。こちらのアイドルコミュについても後日取り上げたいと思っています。

第4話 PERFECT!

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こ  こ  す  き

待望の瞬間が訪れます。そう!ストレイライトの勝利です!!!今まで幾度となくその手に栄光を掴み損ねたストレイライトがとうとう、ストレイライトカッコカリにリベンジという形で勝利を果たします。

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ほんとわかる。カタルシスヤバい

しかもこれシャニPの逆オファーで実現してるの最高。へへへ、あんたやっぱり、プロデューサーさんだ。こうしてストレイライトは最高のパフォーマンスをやってのけ、この話は終わるわけですが、この裏では冬優子のストレイライトへの想いが描かれています。奔放なあさひは勿論、愛依のカミングアウトの件など変化に対してストレイライトをどう守っていくかについて。しかし冬優子はこう結論付けます。

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ふゆ、ストレイライトのこと好きすぎでしょ…

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あと全然関係ないけどここのあさひ可愛い

第5話 PLAYBACK

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ここで妄想捗りましたがすぐさま公式に供給されました

第5話はかなり濃厚なエピソードですがまずは冒頭部分から

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これはファンやクライアントの需要は、最高のパフォーマンスをするストレイライトである、もっと言えばクールでミステリアスな愛依であるという提示です。これによってストレイライトは、愛依は、このあとどうするのかという展開に不安な感じを演出してます。

場所は変わって夜の事務所。1人で昔の映像を見てた愛依に冬優子が付き合います。それぞれの成長を感じるさなかシャニPからの連絡でストレイライトの特集が組まれることを聞かされます。

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ここの「ストレイライト」が三人称的なのは、ここで指してるのは「これまでのストレイライト」だからだと思われます。これからストレイライトが変わってしまう可能性の示唆ですね。その後愛依もこう続けます。

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シャニPと作り上げた『この子』への愛着もあるし、2人に迷惑もかけたくない、言い換えれば大好きなストレイライトをなくしたくないという不安です。しかしこれに冬優子はバッサリ

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流石ふゆと冬優子をどっちも本物にした女ですね。また、その程度でストレイライトはなくならないという第4話で出した結論から来る信頼も見てとれます。さらにこの後愛依が冬優子に無理をしないよう約束を求めますが冬優子がそれを一蹴します。そこでは、「ふゆがあんた(たち)を信じてるように、あんた(たち)もふゆのことを信じなさいよ」的なことを表現しているのかもしれません。

2人の夜は終わりません。『冬のおはなし』では完全に深夜テンションの冬優子と愛依が拝めます。表現力凄まじいな。おねむな愛依可愛すぎか?

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この辺のやりとりすげーすき

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そしてまさかの生放送の伏線を回収 うん!てやーん!すごいですー!

ものまねフリから最後に2人ともあさひになって終わるの深夜ノリの描写としてこの上なくてすき。あと全然関係ないですが283プロ対抗アイドルものまね大会とか見たいと思いました。次の越境はこれでどうですか?

夜を明かし冬優子はレッスンへ、愛依は帰途につきます。そして…

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今イベントで最も血の気が引いたシーン

第6話 GET SET

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あたしたち『が』…… ストレイライト─!

件のストレイライト特集及びゲーム案件のMVのお披露目回ですが、今まで散々匂わせてた「不安な展開」をお見舞いされます。

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恩を仇で返すとはこのこと。やってくれたなキンキラ野郎…

フラグ回収。いち配信者の動画レベルではありますが、すっぱ抜かれるような形になってしまいました。ツイスタも騒がしくなっています。ネットの反応と雨は展開が荒れる前兆。シャニマスの常識。

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思えば第5話の電車を乗り逃すシーン、愛依自身の公言より先にキンキラ野郎が言っちゃう(行っちゃう)という構図のメタファーだったんですね。

話を戻して、冬優子はこの後の生放送で好きにしちゃえばと提案します。ここでも完璧を目指すストレイライトの揺るぎなさを口にしています。そんな折に例のMVの完成版が届きます。CGらしいですが、まるで「本物」みたいで、「完璧」なクオリティだったようです。

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解釈が難しいところですが、MVが映し出していたものは完璧な「だけ」を追求したストレイライトのifだったかもしれません。目指す姿はそんなんじゃないと冬優子が気付いたシーンなんじゃないでしょうか。冬優子だけでなくあさひと愛依も何か核心のようなことに触れます。

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すなわちストレイライトとは…

やめました。結論については最終話で改めてまとめることにしましょう。そんなことより大事なのはラストの演出っすよ、演出!アニメーションに、「Wandering Dream Chaser」がBGMで入ってたっす!すごいっすー!シャニマスくん新技覚えてきやがった…。オマエさ、そんな演出すんの……反則

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~♪ あ、別に押しても再生とかされませんよ

エンディング GO

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焦らなくても……なれるんだから

冒頭より

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ストレイライトに性癖を破壊される和泉弟の図

彼には悪いですがそれは重要なことではありません。このエンディング及び『愛のおはなし』は『The Straylight』の解答パートになっています。まずは愛依について

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ステージの自分もまた本物であると気付いたことから『この子』でやっていくと決心した愛依。どこにいたってうちはうち、見たい姿があるならステージを見て、ってメッセージなんでしょう。どっちも本物だからこそ、はっきりと言える言葉。

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実は『朝のおはなし』で覚悟は決まってます。もう水はいらない

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さて勿体ぶったストレイライトの結論とは、

わたしたちがいるところがステージであり、
ステージにいるわたしたちこそがストレイライトである

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上はオープニング、下は第6話での掛け声のシーンです。わたしたち「は」から、あたしたち「が」に変わっています。この「が」に、今このステージに立つ自分たちこそ「が」ストレイライトだ、という強い気持ちを感じます。3人でパート分けしたのも最高ですね。

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衣装もなければマイクもない。演出もなく、果ては観客さえいなくたって、彼女たちが立つそこはステージ。そして彼女たちは紛れもなくストレイライトである─

いや、ストレイライトに、なれるんですね

♪シャイノグラフィ

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いやここズル~~~~~~~!!!!!!!
一生シャニマスについていくわ…

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これが結び、ストレイライトの答え

あ、寒がってるあさひ可愛いって話するタイミング逃した…

まとめ

『The Straylight』とかいうどっからどう見ても最終回みたいなタイトルからホントにこれまでのストレイライト総決算みたいなシナリオでした。でもこの話のいいところはこれで終わりって感じではなくてちゃんとこれからの彼女たちも楽しみだなって思えるところなんですよね。WINGやこれまでのイベントなどをしっかりと受け、解決すべき大きなテーマに直面し、そしてそれを解決するという王道ストーリー…こんなん好きに決まってますやん…
ホントの意味でストレイライトの勝利、その瞬間を見れました。

ここまでお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました!随分と長くなってしまいました。これでも言いたいことはかなり絞って書いたんですけどね…。さて、彼女たちは答えに辿り着きましたが、私もこの記事をまとめていて一つの答えに辿り着きました。それは…

ストレイライトしか勝たん

です。それではこの辺で!ノシ


番外編 【Housekeeping!】芹沢あさひ

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ここまで書いてきましたが、実はあさひのテーマについての感想や考察を意図的にすっ飛ばしてきてました。お気付きでしたでしょうか?単純に本編ではなく【Housekeeping!】芹沢あさひのコミュにて取り扱っている内容だからですけどね。シナリオはそれ自体で完結はしてますが、あさひについても押さえていた方が見方が深まるのでこちらのコミュについても感想を書いていきます。ただこっちは引いた人・引いてない人がいると思いますので別記事にてまとめていこうと思います。現在執筆中です。Coming soon…

3/9追記
ようやく書きました。『The Straylight』番外編、あさひ成長譚です。

イベントシナリオと限定アイドルのコミュが連動するの、正直もう勘弁してほしいですね…。この商法を続ける気ならば…

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この冬優子汎用性高いな

というわけでホントのホントに終わりです。ありがとうございました!

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