才能なんて誰にも分らない
備忘録も兼ねて、田中ユタカ先生と芦辺拓先生の、X(旧Twitter)でのやり取りを転載しておきます。
作家の適性は、本人にも判りませんからね。食わず嫌いで避けていたら、実は適性があった、なんてよくある話です。
あと、苦手は克服すると得意技になる、という部分があります。
見切りどきが難しいのですが、どうやって克服するかを、原因から探って、対応策が判ると、天才のコントロールできないたまの必殺技より、コンスタントに結果を出しますね。筆者の『浮世艶草子』も、ピンチヒッターで始めた作品でしたので。
しかし、フレッド・アステアがそんな評価を受けていたとは。かの名優をしても、才能を見抜くのは難しいのでしょう。
そういえば、高倉健さんは役者志望ではなく、新芸プロのマネージャーになるため面接を受けたとか。それが、役者として採用され、はじめてドーランを塗った自分の顔に、情けなくて涙が出たとか。
三船敏郎さんは、軍隊時代に写真の経験があったために撮影隊に回され、戦後はその時の上官の伝手を頼って、撮影所の撮影関係で裏方の試験を受けに来たのに、黒澤明監督がサングラスをかけてる馬鹿がいると勘違いするほどの眼光で、役者に採用。
こちらの本を読むと、世界的な大ヒット作品も、けんもほろろな扱いを受けていたのが、よく解ります。
人間、どこに適正があるかわかりません。それは本人にすら。
自分の好きなことに才能がある可能性は少ないですが、自分に才能があることを好きになるのは、そう難しくないですから。
適性を探す試行錯誤が、大事ということで。
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